40分に1組が離婚

40分に1組が離婚

【Prothom Alo】国内では家庭の崩壊が増加傾向にある。その数はダッカが最多で、昨年は平均して40分に1件の割合で離婚届が提出された。だが、ダッカ以外でも増えている。

これらはダッカ2市とダッカ地方登記官事務所の情報を分析して明らかになった。

2022年、ダッカでは南ダッカ市(DSCC)に7698件、北ダッカ市に5590件、合計1万3288件の離婚申請が提出された。

このため、1日の離婚件数はダッカで平均37件、つまり40分に1件の割合で離婚が成立していることになる。

2020年、2021年も同様に1万2千件以上の離婚申請が提出された。2020年は1万2513件、2021年は1万4659件だった。

ダッカでは過去4年間で合計5万2964件の離婚申請があった。

バングラデシュ統計局(BBS)の数字も、特に教育を受けたカップル間での離婚が増加していることを示している。

BBSの2022年サンプル人口動態統計報告書によると、過去15年間、離婚率は上昇している。その割合はラジシャヒ県が最も高く、シレット県が最も低い。

■女性の方が離婚を訴える
南北ダッカ市のデータによると、10件のうち7件は妻が申請するなど、女性が離婚を望むケースが多い。

2022年の南ダッカ市の離婚申請7698件のうち、女性の申請は全体の70%に当たる5383件に上った。北ダッカ市では65%の申請が女性だった。

両市の職員によると、以前は離婚した女性に対して社会の態度が非常に敵対的だったという。実の家族でさえ、彼女たちにシェルターを提供することに消極的だった。だが、現在は意識が向上し、家族が娘を家庭生活の苦しみから救うために手を差し伸べる。また、経済的自立とともに、女性の尊厳感も高まっている。

ダッカ以外の地域でも同様に女性の方が離婚を訴えるケースが多い。ボリシャル市のデータでは、2022年7月から今年3月までの離婚申請は女性が131件、男性が76件だった。だが、すべての登記所や市役所で男女別に記録されているわけではないので、はっきりした数字はわからない。

離婚と家族への暴力には相関性がある。数年前に行われたBBSの調査によると、結婚した女性の10人に8人が何らかの形で暴力の被害にあっていた。2020年のコロナパンデミックでは休業が増えたため、家族への暴力が増加した。

2020年5月に非政府組織マヌーシャー・ジョンノ財団(MJF)が発表した調査によると、それまで暴力に直面しなかった多くの女性が、この時期に被害者になったという。

ダッカ大学の社会学部のファテマ・レジナ・イクバル教授は、離婚の傾向が強まっていることについて、社会における寛容さの低下が見られると述べた。都市生活のプレッシャー、自己中心主義、パートナーの好き嫌い、肉体的要求が満たされないことなどが夫婦関係に影響を及ぼしているという。

女性は家族から尊敬されないと離婚を決意するようになる。ファテマ氏は夫婦間の文化的理解の違いも大きくなっているとし、恋愛結婚であってもパートナーは慎重に選ぶべきで、文化的同質性も必要だと補足した。

Bangladesh News/Prothom Alo Jun 14 2023
https://en.prothomalo.com/bangladesh/jr00e3gltg
翻訳編集:吉本

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