品質向上でマンゴー輸出急増

品質向上でマンゴー輸出急増

【The Daily Star】国内生産者が民間と公共の両方の取り組みを通じて品質向上を図っているため、マンゴーによる輸出収入が急増している。

農業普及局(DAE)のデータによると、2022年には約1757トンのマンゴーが空輸されたが、今年はこれまで600トンが輸出された。

DAEは5月25日に今シーズンのマンゴー輸出を正式に開始、シーズンは9月まで続く。

「これまでマンゴーの輸出は主に海外に住むバングラデシュ人市場に限定されていましたが、今年は主流市場に輸出することができました」
DAEの輸出可能マンゴー生産プロジェクトの責任者モハマド・アリフル・ラーマン氏は、すでに450キロのマンゴーを輸出したが、出荷先はスイスのスーパーマーケットチェーンだったと述べた。

現在、国内で登録されているマンゴー輸出業者は66社あり、英国やサウジアラビア、イタリアなど約28カ国にマンゴーを出荷している。

「輸出はゴパル・ボグや他のマンゴー品種、すなわちヒムサガル、ラングラ、アムラパリの出荷から始まります」
ラーマン氏は市場から非常に良い反応を得たとし、今年は4千トンの輸出目標を達成できる見込みだとした。

プロジェクトの下、DAEはラジシャヒやチャパイナワブガンジ、サトキラ、チュアダンガ、メヘルプール、チッタゴン丘陵地地帯など、主要なマンゴー生産地域で、8400人の農家にマンゴー生産技術、つまり適正な農業慣行を身に付けさせることを目指している。

ラーマン氏によると、DAEは今年990のマンゴー生産者と協力している。

輸出用の植物検疫証明書を発行するDAEの植物検疫部門のモンド・レザウル・カリム部長は、これまで様々な国に600トンが輸出され、出荷は8月まで続くだろうと述べた。

バングラデシュ果物・野菜・関連製品輸出業者協会のモンド・モンジュルル・イスラム顧問によると、欧州や中東諸国の消費者の間で夏の果物に対する需要が高いという。

「そのため、昨年のマンゴー輸出量を超える可能性があります」
イスラム氏は述べた。

輸出会社グローバル・トレード・リンクのカウサー・アーメド・ルベル最高経営責任者(CEO)は、昨シーズンはマンゴーをロンドンだけに出荷したが、今回はドイツやスイスにも輸出したという。

「これまでに20トンのマンゴーを輸出しました。シーズン目標は100トンの輸出です」

ルベル氏はまた、以前は外国人バイヤーと国内サプライヤーの間に多くのコミュニケーションギャップがあったが、状況は長年にわたって大幅に改善されてきたと述べた。

「マンゴーの輸出は昨シーズンに比べて増加しました。その理由の一つは、輸出のための植物検疫証明書の取得プロセスが簡素化されたことです」

生鮮食品の輸出促進のために活動する政府支援機関ホーテックス基金のマンズルル・ハンナン社長は、多くの新しい起業家や輸出業者がこのビジネスに参加したため、昨年よりシーズン初めの輸出が急増したという。

「これはとても励みになります」

ハンナン氏は、政府が輸出可能なマンゴー生産計画を導入したことによる官民全体の取り組みの結果、マンゴーの輸出が増加したと述べた。

「さらに、私たちは国際標準のパッケージを開発しており、これも起業家にとって大きな助けとなっています」

また、一部の農家は輸出品質のマンゴーを栽培しているが、この分野への新規輸出業者の参入も輸出量を増加させているとした。

国連食糧農業機関(FAO)によると、バングラデシュはマンゴー生産量で世界第9位にランクされている。

世界のマンゴー市場規模は、2016年以来年平均成長率6.4%で拡大し、2021年には約573億3千万ドル(8兆1498億円)に達した。さらに、2026年には779億4千万ドル(11兆796億円)に成長すると予測されている。

Bangladesh News/The Daily Star Jun 19 2023
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/mango-exports-jump-quality-improves-3349906
翻訳編集:吉本

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