拡大する中古車市場

拡大する中古車市場

【Prothom Alo】バングラデシュでは市民の購買力が増大しており、交通インフラが整備されている。それにつれて車の需要も高まってきた。

新車や新古車を買う余裕がない人は中古車を選ぶが、この市場は着実に成長している。

関係者によると、ダッカだけで毎月約4500台の中古車が販売されているという。 近頃はセダンと並び、スポーツ用多目的車(SUV)の需要も徐々に拡大している。

トレーダーらは、市場は有望に見えるが、かなりの問題も抱えていると主張する。 たとえば、中古車を購入する場合、銀行ローンは簡単に利用できない。

それとは別に、所有権の切り替えが遅れがちなうえ、高い税率やインフレ、新たに課された環境税もある。 また、最近の市況も市場に悪影響を及ぼしている。 そうでなければ売上ははるかに良くなるはずだとした。

中古車取引業者協会とダッカ市中古車販売多目的協同組合のベヤジッド・ホサイン事務局長は、中古車市場には潜在的な可能性がありながら、現在の経済状況やボーナス税率、バングラデシュ道路交通局(BRTA)の手続き遅延のせいで望ましい速度で成長していないと述べた。

■どこで見つけるか
基本的に国内の中古車ビジネスはダッカが中心だ。中古車取引業者協会のデータによると、ダッカには300社以上の中古車ヤードがある。 そのうち20社はボナニ地区にあり、ここではSUVや高価なセダン車の需要が高い。

一方、モハムマドプールのベリバドやダンモンディ地区には30カ所の中古車ヤードがある。これらとテジガオン、カクレイル、モニプリパラ地区を合わせると50ヤード以上となり、手頃な価格の車がより多く販売されている。

これらとは別に、ボナニのチェアマンバリ、バリドラJブロック、カルワンバザール、サングサッドボボンに隣接するモニプリパラ、シャモリ、ウッタラディヤバリ地域にはさらに多くの中古車ヤードがある。 さらに、ナラヨンゴンジなどダッカ近郊の複数地域には150以上の中古車ヤードがある。

業者らによると、中古車は年間を通じて購入されているという。 だが、子どもの送迎用に車が必要な親が年の初めに購入するため、12から3月に売上は急増する。

■中古車市場
中古車販売業者協会の幹部らは取材に対し、各販売センターの月平均販売台数は15台だとした。 また、車を乗り換える人も多いため、ダッカとその隣接地域の450ヤードでは、年間8万から10万台の車が販売および交換されると述べた。

モデルや使用年数、機能に基づいて、中古車価格は最低20万タカ(25.7万円)から最高2500万タカ(3214.8万円)で販売されるが、需要が一番高いは80万タカ(102.9万円)から250万タカ (321.5万円)の車だ。 中古車取引業者協会の幹部らは、国内中古車市場はすべてを含めると、1500億タカ(1929億円)規模だとした。

業者によると、販売される車のほぼ半数は自家用車で、マイクロバスが30%、SUVが20%となっている。購入層は主に雇用主、中小企業経営者、中間層だ。

これらの車がどのように市場に流通するのかとの質問に対し、中古車取引業者協会のベヤジッド・ホサイン事務局長は、ダッカのあらゆる地域に中古車販売の仲介業者が複数いると述べた。彼らはトレーダーと車の販売業者を結びつける。 多くの買い手や売り手はヤードに直接やり取りする。 さらに、FacebookやYouTubeのようなオンラインプラットフォームでも取引される。

■中古車に興味を持つ理由
業者らによると、中古車の顧客は基本的に中間層、特に新車や新古車を買う余裕がない人、あるいはお金を節約したい人たちだという。 カルワン・バザールにあるJBオートビジネスパートナーのアル・ザビル・チョードリー氏は、中古車価格は新車よりも100万から150万タカ(129万~193万円)安いと述べた。

一方、中古車価格は20万(25.7万円)から30万タカ(38.6万円)を超えて下落することはない。 つまり、リセールバリューが良く、そのために購入する人も多いという。 また、一定期間使用した後は、少しお金を出せば中古車ヤードの別のモデルと交換することも可能だ。

■トヨタの需要は高い
トレーダーらによると、中古車市場は日本のトヨタ、ホンダ、三菱、日産の4ブランドが支配しているという。 中でもトヨタは先行している。トヨタのXカローラ、アリオン、プレミオ、プロボックス、ラッシュ、アベンザ、プリウス、シンシアなどのモデルは非常に人気がある。

ボナニ中古車のマネージャー、Mdアシュラフル・イスラム氏は、トヨタ車は供給量が多く、部品も簡単に入手できるため、再販価値が高いと述べた。 他にも手頃な価格の車はあるが、部品の入手が難しいため、リセールバリューはそれほど高くないという。

トレーダーらはまた、世界的ブランド22社のさまざまなモデルの自動車が国内で入手可能だと述べた。 その中ではトヨタ、ホンダ、ヒュンダイ、ハバル、起亜、マツダ、MG、DFSK、グローリー、プロトン、チェリーブランドの中古車が比較的手頃な価格で見つかる。

一方、高価なSUVの中でも、三菱パジェロ、日産エクストレイル、ジューク、トヨタのプラド、ハリアー、ヒュンダイのタクソン、ランドローバー、アウディ、メルセデスベンツ、BMWブランドの中古車に対する顧客の関心が高まっている。

■1年で15%の値上がり
トレーダーらによると、中古車価格はここ1年で15%以上上昇したという。さらに中古車市場に参入する新古車価格も、30万タカから50万タカ(38.6万~64.3万円)上昇した。

「以前は70万タカ(90万円)で購入できた中古車が、現在は85万タカ(109.3万円)に値上がりして販売されています。そのうち、さらに高値で売らざるを得なくなるでしょう」
モハマドプールベリバド地区にあるマディナ・カー・コレクションのマネージャー、ヌル・ハサン氏は述べた。

■環境税による売上への影響
政府は2023ー24会計年度(FY24)、複数の自家用車に環境税を課している。トレーダーらはこれが中古車販売に悪影響を及ぼし始めていると主張する。

また、中古車市場への供給が減少しているほか、輸入整備車の価格高騰もあるとした。

中古車取引業者協会のベヤジッド・ホサイン事務局長は、政府が自動車にさまざまな税金を課すやり方は中産階級の範囲を超えていると述べた。

■その他の挫折
トレーダーらは、中古車購入には銀行融資は利用できないと述べた。 したがって、彼らも顧客も現金で購入する必要がある。 もう一つの大きな問題は、中古車の所有権変更が大幅に遅れることだ。 BRTAが所有権切り替えのすべての手続きを終えるにはあまりも時間がかかりすぎる。トレーダーはこの手順がより簡単になることを求めている。

「販売後、2~3日以内に、車の所有者と所有権変更に必要な書類を持ってBRTAに行ったとしても、すべての手続きが終わるまで6カ月かかります。私たちは顧客に対する約束を守ることができません」
モハンマドプールベリバド地区のモモ・ビークルの経営者、モハンギル氏は述べた。

Bangladesh News/Prothom Alo Jul 11
https://en.prothomalo.com/business/local/rdgge2rzg6
翻訳編集:吉本

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