需要懸念で原油価格が再び下落、リビア紛争終結の可能性も

需要懸念で原油価格が再び下落、リビア紛争終結の可能性も
[Financial Express]ロンドン、9月4日(ロイター):原油価格は、世界経済の弱さ、原油需要の低迷、リビアの輸出停止を引き起こしている紛争の終結への期待などから前日に4%以上急落した後、水曜は小幅下落し、昨年12月以来の最低水準で推移した。

原油価格の下落は世界市場での広範な売り圧力が高まった時期に起きたもので、株価は下落し、世界経済の成長鈍化への期待がリスクの高い資産に打撃を与えた。

これは OPEC にとって課題となる。ロイター通信は先週、OPEC は依然として 10 月から原油増産計画を進めると報じた。供給がさらに増加すれば、価格はさらに下落する可能性がある。

ブレント原油先物は、前日の4.9%下落に続き、0916GMT時点で17セント(0.2%)下落し73.58ドルとなった。米国ウェスト・テキサス・インターミディエート原油先物は、火曜日に4.4%下落した後、20セント(0.3%)下落し70.14ドルとなった。

藤富証券のアナリスト、田澤敏孝氏は、水曜の取引開始時に両指標とも1ドル下落したが、これは「リビア紛争を解決するための合意の可能性への期待から」だと述べ、北アフリカの原油生産量を半減させ、輸出を抑制した石油収入の支配をめぐる対立勢力間の衝突に言及した。

リビアの二つの立法機関は火曜日、30日以内に中央銀行総裁を共同で任命することで合意し、争いを鎮める可能性がある。中央銀行は石油収入の唯一の合法的な保管機関であり、リビア全土の国家の給与を支払っている。

リビアの主要港での原油輸出は月曜日に停止され、全国的に生産が削減された。リビア国営石油公社(NOC)は9月2日からエル・フィール油田に不可抗力宣言を行った。

田澤氏は「中国と米国の経済指標が弱含んだことによる燃料需要低迷への懸念もあって、市場は引き続き圧迫されている」と述べた。

世界最大の原油輸入国である中国の最新データによると、新築住宅価格の伸びが鈍化した8月には製造業活動が6カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

一方、米国では、火曜日に発表された供給管理協会のデータで、製造業が引き続き低調であることが示された。ロイターの予備調査によると、米国の原油とガソリンの在庫は先週減少すると予想されていた。


Bangladesh News/Financial Express 20240905
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-slips-again-on-demand-concerns-possible-end-to-libya-row-1725466139/?date=05-09-2024