[Financial Express]ロイター通信は、ドナルド・トランプ大統領の下で高まる貿易摩擦への懸念から、一部の貿易業者が最大の供給国である米国からの購入を停止したため、中国のスクラップ銅の輸入は落ち込む見通しだとアナリストらが指摘したと報じた。
1月に就任し、中国からの輸入品に60%の関税を課すと警告してきたトランプ氏は、月曜日に中国からの輸入品に「さらに10%の関税」を課すと約束し、北京からの報復措置の可能性が高まった。情報提供会社上海金属市場(SMM)のアナリストは木曜日、微信アカウントのメモで「当社の調査によると、ほとんどの国内輸入業者は米国からのスクラップ銅の直接購入をすでに停止している...そしてこれは米国からの輸入に依存してきた大手業者に特に当てはまる」と述べた。
コンサルタント会社ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンス(BMI)の主席アナリスト、チャオ・ヨンチェン氏は、米中貿易をめぐる不確実性の高まりで調達コストが上昇する恐れがあるとの懸念から、中国のスクラップ輸入業者は慎重に購入していると述べた。
中国税関のデータによると、中国は今年最初の10か月間に米国から36万1099トンの銅スクラップを輸入し、同種の輸入全体の約5分の1を占めた。
SMMのアナリストらは、米国からの銅スクラップの購入減少により、中国の銅スクラップ輸入が抑制され、銅スクラップの供給がすでに逼迫している時期に精錬銅の消費が促進されるだろうと指摘。BMIの趙氏は、この影響は来年の輸入データに反映される可能性が高いと述べた。
「米国からの供給減少を完全に相殺する代替品を見つけるには時間がかかるため、スクラップ供給の逼迫は短期的には銅価格の変動を悪化させる可能性が高い」と同氏は述べた。「しかし、スクラップ価格の上昇は国内供給の増加を促すだろう」
中国政府は10月下旬、リサイクル産業の発展と一次原材料への依存を減らす取り組みの一環として、11月15日からリサイクル銅、つまりスクラップ銅の輸入をさらに許可すると発表した。
Bangladesh News/Financial Express 20241130
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/chinas-scrap-copper-imports-set-to-slump-over-us-trade-worries-1732902024/?date=30-11-2024
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