投資はバングラデシュに

バングラデシュの政策担当者と財界の指導者は昨日、中国とインドに続く投資先として、バングラデシュの潜在能力を繰り返し述べた。

香港のリッツ-カールトン・ホテルで開催された第4回バングラデシュ投資サミットで、AMA ムヒト財務大臣は基調演説会をした。

「バングラデシュはこれまでになく外国からの才能、テクノロジー、投資を吸収する用意ができました。我が国はこれまで、投資にそこまで意欲がありませんでした」

中央銀行のデータによれば、7月~2月のバングラデシュへの海外直接投資金額は14億5000万ドルで、前年より27.16%上昇した。

この6年間バングラデシュではGDP成長、一人あたりの国民所得、食糧生産、インフレの低下、雇用創出、社会的機動性、女性の権利拡大を含むいろいろな社会経済指標で、一貫して成長を記録してきたと大臣は言う。

GDP平均成長率は6.4%で、国家総収入は毎年9.7%上がった。6年前ほぼ二桁だったインフレ率は、今年の3月末には6.1%まで下がった。

外貨準備高は75億ドルから290億ドルまで上がり、1972年には1110万トンだった穀物生産は現在3820万トンになった。この期間、耕地は6%減少したのにだ。

「この成長を助けたのはテクノロジーです。そして最も重要なことは、この成長に寄与するため行われた調査です」

「この6年間のパフォーマンスを考慮して、我々はゴールを設定しました。我々は2041年までに発展国になりたい。これは非常に野心的な目標です。歴史を見ると、現状に達するまでに、とても多くの時間がかかりました」

「我々は国内需要を速めることを重視しました。貧困からより多くの人々を救出し、輸出市場を開拓するという戦略がとられました」
下位中所得国であるバングラデシュの現況を見ると、目標とする地位に到達したとき、国内需要について忘れてしまうだろうと大臣。

「いくつかの国で見られる停滞は、国内需要を増加させるという最初の目的を忘れることが主な原因であると私は考えます。我々はどのようにして多くの人を貧困から救出し、国内需要を増加させるか? 我々は国民がお金を稼いだり、消費する能力を高めます」

ムヒス(Muhith)氏は、土地不足を投資のための大きな問題としてあげた。
「大きな投資プロジェクトのため、土地を分け与えることは非常に困難なことです。バングラデシュには輸出加工区がいくつかあります。我々は現在投資家のために、いくつかの小さな経済特区を導入しています」

「我が国には時々問題があります。しかし私は経済を前へ進めるため最も重要だと信じている対話、議論を通じで、問題を解決していこうと思います」

電力、エネルギー、鉱物資源に関する首相顧問のタウフィック(Tawfiq)-e-エラヒ・チョードリー氏は、“バングラデシュのエネルギー展望”というタイトルの基調講演を行った。

「バングラデシュは進行する物語です。我々は加わります。我々はお金を儲けます。あなたもお金を儲けます。そしてバングラデシュは将来を作ります」

チョードリー氏は急速なこの7年間の成長を引き合いに出した。

この間、官民パートナーシップのもと80億ドルが電力部門に投資され、130億ドルは投資中であるとチョードリー氏。

投資の結果、人口のほぼ80%が電気を利用できるようなった。 7年前まではわずか47%だった。

「我々は2041年まで150億ドル相当の投資し、4万6千MWの電力を作る計画を持っているので、電力部門への投資機会は無制限にあります」

ガスや石炭ベースの発電プロジェクトに投資するよう外国企業に促しながら、チョードリー氏は以下のように述べた。
「実業家や企業家にスムーズに電力を供給できるよう、我々はこの投資が必要です」

スタンダード・チャータード銀行アジェイ・カンワル(Ajay Kanwal)アセアン・南アジア地域最高経営責任者は、バングラデシュは独立以来、非常に強力な経済成長を維持していると述べた。

外国人投資家を引きつける鍵となるのは、長年の安定したGDP成長、通貨、政府にあると付け加えた。

外国人投資家にとって、良い収益、安全、配当の本国送還の3つは大きな問題だ。
「外国人投資家としてバングラデシュに投資する我々の経験から、これら3つすべての条件は満たされると言うことができます」

ダッカ商工会議所のホサイン カリド理事長は、バングラデシュは中国、インドに続く、次の対外投資の目的地だと述べた。毎年300万人が労働人口に加わり、人的資本は利点の1つだ。バングラデシュは2045年まで労働人口を供給し続けることができる。

インフラ、電力、織物、自動車、医薬、革、造船の7つを中心として10億ドルの投資機会があると理事長。

バングラデシュ銀行のビル パクシャ(Paksha) ポールチーフエコノミストは金融政策に関して基調講演を行い、バングラデシュ経済特区庁のパーバン・チョードゥリー長官は経済特区への投資に関して講演した。

電力とエネルギー、輸出ポテンシャル、ICT開発、投資機会、資本市場、PPPの6つのパネルディスカッションで、バングラデシュへの投資が議論された。

The Daily Star April 27 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-poised-be-top-investment-destination-1215187