竹で貧困脱出(前)

竹で貧困脱出(前)
リキシャ引きの仕事で4人家族を養うのはとても苦しかった。ソヘル ラナさん(25)はもっと収入を得ようと竹製品の製作に踏み出した。

ソヘルさんたちの暮らしは以前よりもよくなった。

タンガイル(Tangail)県デルドゥアー郡(Delduar)プロヨグジャニ村(Proyogjani)では、ソヘルさん以外にも竹製品を作っている

近隣のボルニ村(Borni)やコパキ村(Kopaki)を含めた700以上の家庭で、本業に加えて竹製品作りの副業で収入を得ている人は多い。

「リキシャ引きで稼いだ分では、家族を養うのに十分ではありませんでした。妻と2人の息子にもっと良い暮らしをさせるため、竹製品作りを始めました」
ソヘルさんはいう。

「今では必要な分の食べ物や衣服や物を買うことができて、少しだけですが将来に備えて貯金もしています」

ソヘルさんによると、3つの村では多くの人々が畑仕事と兼業で、もしくは日雇い仕事のない日に竹製品を製作しているという。

特派員がこれらの村を訪れた際、女性や子どもを含む人々が道端や店先、茶店、家の庭で、様々な竹製品を作っていた。

同じプロヨグジャニ村の貧困者であるアブル カセムさんは、後期中等教育認定試験(HSC)に合格したものの職に就くことができなかった。カセムさんは結婚後、自宅の前に茶店を作った。

カセムさんは茶店の収入で家族を養っていた。だが2児の父親となったとき、家族を養いきれなくなった。

状況を打破するため、カセムさんは近所の人から竹製品の作り方を学び、茶店経営の傍ら竹製品作りを始めた。

The Daily Star June 12 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/man-changing-the-wheel-fortune-1238281