人質事件:団結呼びかけ

人質事件:団結呼びかけ
 シェイク ハシナ首相は土曜日、テレビ放送の演説において、国民の助力を結集して陰謀者たちに抵抗する決意を改めて確かにした。人質事件が終息してから数時間後の事だった。

 「国民とともにあらゆる手段を尽くして陰謀者たちの計画に対抗します。アッラーの思し召しにおいて、テロリズムを根絶し、バングラデシュを平和な国にします」
ハシナ首相は土曜日夜に行った演説で語った。

 「平和を愛する人々は陰謀者たちが邪悪な企みを実行することを許さないでしょう」
とハシナ首相。

ハシナ首相は政府への信頼を保つよう人々に訴えた。
 「300万の犠牲者の血と20万人の女性たちの名誉との引き換えに勝ち取った、バングラデシュの独立と主権を守ることを決意いたしました」

 「いかなる陰謀も私たちの進歩を阻むことはできません」
ハシナ首相は言う。

 道を踏み外したテロリストたちを追い出すべく、ハシナ首相は人々に対して団結を高らかに訴えた。

 「反テロリズムの委員会や地域警察、県や郡レベルの一般の人々とともにテロリズムに立ち向かうよう、私はすべての人々に熱く訴えます」

ハシナ首相は暗黒の道を選んだ幼い若者たちや彼らに道を踏み外させていた者たちに対し、本当に人を殺したいのか疑問を投げかけた。

 「人を殺して何を成し遂げたいのでしょうか。イスラム教は平和の宗教です。イスラムの名のもとでの人殺しを止めるのです。神聖なる宗教を汚してはなりません。正しい道に戻り、イスラムの尊厳を持ってください」

ハシナ首相は同時に、保護者たちに対してしかるべき教育を行うよう呼びかけた。
 「彼らが間違った道に進まないよう、見守っていてください」

 安全なバングラデシュを、そして国家の父ムジブル ラーマンが夢見た黄金のベンガルを打ち立てるため、国民たちで手を取り合うようハシナ首相は訴えた。

バングラデシュが世界の舞台で威厳ある自立した国となった時には、国内外がバングラデシュの進歩を飾ってくれるだろうとハシナ首相は言う。

 「テロリストたちは罪なき人々に銃を突き付けて人質にとることで、バングラデシュを無力な国であると触れて回ることでしょう」
ハシナ首相は言う。

 「テロリストたちは宗教の名のもとに、心優しい若者や子供たちを間違った方向に押しやっています。そして若者や子供たちに武器を渡し、人々を殺しています」

しかしハシナ首相は今回、このような陰謀やこの襲撃自体に関する組織やグループ、部隊、政党や国の具体的な名前は出さなかった。

ハシナ首相は本日の襲撃に関して、敬虔なムスリムが神聖なるラマダン月のイシャとタラビーの祈祷の準備を行っているまさにその時、何らかの武装集団がグルシャン(Gurshan)のレストランを襲撃し、武器を持たない人々に銃を突き付けて人質に取り、殺戮を行ったとした。

 「彼らの襲撃は宗教と人道の両方を傷つけました。バングラデシュのような世俗国家において、このような野蛮で卑劣な襲撃は前代未聞です」

 政府は報せを受けてからすぐに、状況のコントロールに動き出した。ハシナ首相は言う。

 「警察やRAB(Rapid Action Batallion)、BGB(Border Guard Bangladesh)、その他の執行機関の構成員たちが現場に駆け付け救出作戦を立ち上げました」
 陸海空軍の特殊部隊は反テロリストの強襲を行い人質を解放したとハシナ首相は言う。

 「店員6人は殺害され、外国人3人を含む13人の人質は無傷で救出されました」

ハシナ首相は作戦への協力について、警察やRAB、BGB、空軍、海軍などの戦力に対し感謝を述べた。

 「我々との団結と共同の意を表していただいた、世界のリーダーの方々にも感謝いたします」
ハシナ首相は言う。

ハシナ首相によると、警察官2人が死亡し、数名が負傷を受けたという。

 「犠牲となった方々の魂に救済の祈りを捧げるとともに、ご遺族の方々には心からのお悔やみを申し上げます。また、負傷した方々の一刻も早い回復をお祈りいたします」
ハシナ首相は言う。

Prothom Alo July 2 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/110593/Local-int%E2%80%99l-clique-behind-Gulshan-hostage-crisis