警戒の継続を

警戒の継続を
シェイク ハシナ首相は昨日、テロリストが襲撃を実行する様々な陰謀が国内にはあるとして、全ての国民により警戒するように呼びかけた。

「これで終わりではないと肝に銘じなければなりません。様々な陰謀が存在します。私たちは国内外の様々な情報機関から報告を集めています」

ハシナ首相はテロリズムや過激派に対する社会認識形成プログラムの一環として、チッタゴン管区(Chittagong division)やシレット管区(Sylhet division)、ボリシャル管区(Barisal division)、クルナ管区(Khulna division)各県の様々な部局とテレビ電話で会議を行った。

今後の襲撃を防止するため、ハシナ首相は各執行機関と情報機関に対し、収集した情報を共有するように要請した。

ハシナ首相は"民族主義党(BNP)とジャマティイスラミの活動家"による残虐行為や殺人事件を想定し、警察や国境警備隊(BGB)、緊急行動隊(RAB)、その他執行機関を筆頭とした関連当局全てに対し、警戒を続けるよう注意した。
「彼らは過激派と共に行動を取るでしょう」

関連当局は国内主要施設の監視に当たる。また一部の戦争犯罪者たちが処刑されたことで、その家族がさらなる破壊的襲撃の実行を企てているとハシナ首相は話す。
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「彼ら(戦犯の家族)の多くが国内外に住んでいます。彼らは資産を持っており、国内外のテロリストたちとつながりを持っています。過激派やテロリストを支援しているのです」

戦争犯罪者の家族たちが7~8県内の各重要な場所や施設で同時に襲撃を仕掛ける可能性がある。さらに様々な職業や階級の人々に対して襲撃を行う可能性もあるとハシナ首相はいう。

ちょうど1週間の間隔で、国内では2件のテロリスト襲撃事件があった。1つは7月1日にホーリーアルチザンベーカリー、もう1つは7月7日にキショルガンジ(Kishoreganj)県のショラキア(Sholakia)付近で発生した。

ハシナ首相は裕福な家庭の子どもたちが過激思想に関与したことを悔い、政府は人々の平和や安全を脅かすいかなる活動も許しはしないと警告した。

「私たちは国内の平和と安全を確保する必要があります。ムスリム(イスラム教徒)がムスリムを殺害しても、神聖なイスラム教を害するだけでしかありません。この宗教は平和の宗教です。我々はこの宗教を害しようとする者を許しません」

ハシナ首相は国民に対し、過激派やテロリストに抵抗する自覚を持つよう呼びかけた。
「祈りの最中に人を殺すような者たちはイスラム教を決して信仰していません。ただ憎しみがあるだけでしょう」

これらの者たちは天国には行けず、地獄に落ちるのだとハシナ首相はいう。

ハシナ首相は政府が常に国内の平和を保とうとしているとした上で、アワミ連盟はこの件について厳しい行動を取ると話した。

世界中でバングラデシュのイメージが良くなってきている最中のテロリスト襲撃事件は、バングラデシュのイメージを傷つけた。これらの襲撃事件の意図はバングラデシュのイメージを損ね、国の発展を妨害し、国を暗闇の中に押し込むことであるとハシナ首相はいう。

選出された国民代表や政府役員、会社員、カレッジ教授、社会運動家、モスク[1]のイマム[2]、イスラム学者、その他の専門家たちが会談に参加した。

ヌルル イスラム ナヒド教育大臣、アサドゥッザマン カーン内務大臣、HT イマム大臣級顧問、トーフィク エ エラヒ チョウドリー大臣級顧問、ビレン シクダール スポーツ大臣、ショラキアイード[3]集会のイマムも会談に出席した。

The Daily Star July 14 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/pm-urges-people-remain-alert-1253464

[1]イスラム教の礼拝堂
[2]礼拝をつかさどる指導者
[3]イード・アル=フィトル:断食明け大祭。ラマダン(ヒジュラ暦9月:断食月)の終わりを祝うイスラム教最大の祝祭

翻訳:ハセガワ

#バングラデシュ #ニュース #ダッカ人質事件