カニ輸出上昇

カニ輸出上昇
東アジア・東南アジア諸国の需要の高まりと、バングラデシュ沿岸帯の養殖増加により、潜在的な輸出の稼ぎ手としてカニが台頭してきた。

輸出振興局によると、バングラデシュでは2010~11年720万ドル(7億7351万円)だった出荷が、2015~16年には2382万ドル(25億5905万円)に増えた。

「私たちは主として高い需要のある中国へ輸出しています」
輸出業者ZF貿易インターナショナルのシャヒクル アラム社長は話す。

現会計年度7月~10月期は前年比28%増、350万ドル(3億7576万円)になった。

バングラデシュ南部のシャトキラ(Satkhira)やクルナ(Khulna)、バゲルハット(Bagerhat)県で養殖される泥カニは、エビと一緒に育てられると漁業省担当者は話した。

関係者によると、多くのエビ養殖業者が収入を増やすため、エビの生け簀の一部でカニを太らせているという。

「市場価格がいいので、カニ養殖のリスクは低いのです」
2億2千万タカ(3億119万タカ)で行われている漁業省(DoF)の、カニやウナギの魚文化研究プロジェクトのビネイ クマール チャクラボーティ責任者は話した。

漁師たちは海に近い川、特にシュンドルボン地区でカニを捕まえ、養殖して太らせるのだという。

天然資源の過剰な漁獲が生物多様性に影響を与える可能性があるため、子ガニを養殖場で大きくすることはとても重要だとDoF関係者は話す。

国内需要は低いため、DoFはこのプロジェクトの下、漁師が子ガニを得てて輸出を増加させるため、孵化場を作る予定だ。

責任者のチャクラボーティ氏は、カニの需要は東南アジア地域で高いという。

主要輸出先の中国以外に、香港や台湾、マレーシアにもカニは輸出されている。

バングラデシュは年間約1200トンのカニを輸出する。

国内輸出業者は過去20年に渡ってカニを出荷している。ZF貿易インターナショナルのアラム社長はいう。

「これは非伝統的な商品です。バングラデシュでカニを食べる人はほとんどいません」
ダッカのウットラではカニを生きたまま様々な行先へ空輸する地域が開発された。

泥カニの需要は海外で高いという。

「バングラデシュはカニを繁殖させることに適した長い沿岸部があり、大きな可能性があります。カニは冬季に広く利用されます」
アラム社長は13億の中国人口が巨大な可能性を提供するという。

「私たちはもっと成長し、もっと輸出できるようになるでしょう」

この部門はいくつかの課題に直面している。
 「多くの目的地にカニを送ることはできません。私たちはいつも飛行機にスペースを確保しているわけではありません」
アラム社長はいう。

インドは現金支援を提供していることを踏まえてアラム社長は、カニ輸出を増加させるため、政府の奨励金を求めた。

カニはインドを含む南アジア、南東アジアの多くの国で養殖され、ミャンマーも最近貿易に加わるようになった。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 14 2016
http://www.thedailystar.net/business/crab-export-the-rise-1314256
翻訳:吉本
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