今後、綿需要の10%を生産

今後、綿需要の10%を生産
全体の需要を輸入で賄っているバングラデシュは、現在、最大の綿輸入国だ。だが2025年末まで、100万俵の綿を生産することを目標にした。

バングラデシュは1年で約18万俵の綿を栽培している。これは年間需要の1%にすぎない。バングラデシュは綿輸入に年間30億ドル(3431億円)以上を費やしている。1俵は480ポンド(6万9174円)で218キロだ。

「2025年まで、国内生産業者で年間需要の10%を満たすという目標があります」
バングラデシュ綿協会(BCA)のメフディ・アリ会長は昨日の会見で話した。

綿輸入への依存を減らすため、国内の主要3団体イスパハニ、アンバー、スクエアは複数の県で契約栽培を始めたとアリ氏。

複数県の高地の農家はすでにタバコ葉栽培をやめ、利益が上がる綿の栽培しているという。

手ごろな価格で質の良い綿を供給できるため、年間輸入量のうち50%をインドが占める。

「輸出業者に何か不都合があった場合困るので、我々は一つや二つの供給源に頼るべきではないのです」とアリ氏はいう。

インドの依存を減らすため、アフリカ諸国から綿を輸入する業者が最近増えていると、バングラデシュ織物紡績協会(BTMC)のモハマド・アリ・ココン副会長は会見で話した。

国内の紡績工や貿易業者は、ブルキナファソやベナン、レソト、スーダン、チャドのようなアフリカ諸国から、200万俵以上の綿を輸入しているという。

ウズベキスタンからの綿輸入は中止すべきだ。綿栽培や収穫での強制労働や児童労働者が存在するため、ウズベキスタンの綿の使用を欧米小売企業が禁止したと、ココン副会長は話した。

土質が良いため、オーストラリアとアメリカはバングラデシュの大きな綿供給源となりつつあるという。

今後の綿生産や価格に関してココン副会長は、生産は複数の綿生産国で豊富で、価格は将来15~20%上昇すると話した。

昨日、国際取引市場で綿は1ポンド73~75セント(83~85円)で取引きされた。

国内には現在430カ所の紡績工場があり、それらの工場は1千万俵以上の綿を必要とするとココン副会長。だがエネルギーや電力供給が十分でないため、紡績工場はフル稼働できていないという。

国内の紡績工や織工が繊維や生地の必要量を衣料縫製メーカーに供給できれば、2021年までの輸出目標500億ドル(5兆7千億円)は達成可能だとココン副会長はいう。

「1月27日、2日間の世界綿サミットをダッカで行います」

BTMAとBCAが主催するサミットは、ダッカ(Dhaka)のラディソンホテルで開かれる。国内外の綿生産業者、取引業者、紡績工、織工、輸入業者、輸出業者が、世界の綿取引に関する問題について話し合う。

アメリカ農業局によると、紡績工や衣料縫製産業の高まる需要により、バングラデシュの綿消費量は2016年で6400万俵と、前年に比べて4.91%上昇したという。

最近、中国が繊維輸入をやめたため、バングラデシュは世界最大の綿輸入国となった。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 26 2017
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-grow-10pc-cotton-needs-2025-1350994
翻訳:米澤
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