難民流入、再び始まる

難民流入、再び始まる
【The Daily Star】ミャンマーラカイン(Rakhine)州の暴力から逃げてきたロヒンギャの流入はここ数日間減速していたが、再び数千人がバングラデシュに入り始めた。

悪天候とラカインでの暴力が弱まったことで、18日以降は流入が停滞していたが、しばらくの間を挟んで再開した。

新規難民の殆どはブティダウング(Buthidaung)地区からやって来る。ウキア(Ukhia)郡パロングカリ(Palongkhali)ユニオンのアンジュマン・パラ(Anjuman Para)やラーマター・ビール(Rahmater Beel)国境を通ってバングラデシュに入って来る。

難民によれば、ミャンマー側にはさらに多くの人々がバングラデシュへ入るために待機しているという。

彼らはブティダウングで新たな暴力には遭っていないが、特派員は昨24日、ラカインの少なくとも1カ所で煙が上がっているのを目撃した。20日にはロイター通信の記者が2カ所で煙を目撃している。

煙の発生した原因は明らかになっていない。

パロングカリユニオンのアブドゥル・ゴフール・チョウドリー議長の推定によれば、昨日はラーマター・ビールとアンジュマン・パラ経由だけで1万人ほどの難民がバングラデシュに到着したという。

国境の他の場所から入ってきた人数を入れれば、さらに多くなるとゴフール氏。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は22日、難民総数を42万9千人から43万6千人に修正した。

ゴフール氏によれば、一部のブローカーは金銭と引き換えにロヒンギャのバングラデシュ定住を手助けしているという。

「また、すでにここに住んでいるロヒンギャは安全やより良い待遇を得られると、自らの親戚たちに国境を越えるようけしかけています」

ブティダウンから来た女性5人、男性1人、赤ん坊1人の7人家族は、20日間かけて丘やジャングルを越え、アンジュマンパラに到着した。1人はとても体調が悪かったため、国境を越えるまでに数カ所に滞在したという。

「私は自分の土地で作物を作っていました。家には1千キログラムほどの米がありました。イード・アル=アドハーの3日後、彼らがやってきて強奪しました。それで私たちはバングラデシュへと逃れてきたのです」
ブティダウンのゴピパラ(Gopipara)出身のアミル・ハキムさんは話す。

ハキムさんによれば、ミャンマー側では国境を渡るために2万人ほどが待機しているという。

チャクダーラ(Chakdhala)地点からも多くのロヒンギャが入ってきている。

難民支援をする国際機関の職員に新規の流入について尋ねた所、現在、国境から離れた場所に住んでいた人々がバングラデシュに到着しつつあるとのことだった。

このような人々の多くはバングラデシュに入れる機会を待っていた。
「ミャンマー軍がその地区を離れたため、彼らは今国境を越えています」
職員は匿名を条件に話した。

Bangladeh News/The Daily Star Sep 25 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/influx-again-1467427
翻訳:長谷川
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