3万人が無人地に集結

3万人が無人地に集結
【Financial Express】コックスバザール(Cox’s Bazar)10月19日:ミャンマーラカイン州の迫害から逃れてバングラデシュへ入るため、少なくとも3万人のロヒンギャがウクヒア(Ukhia)郡の国境地点アンジュマンパラ近くの無人の地に集まった。

それより前、1万5千人近くのロヒンギャが国境を越えてバングラデシュへ入り、バルカリやクトゥパロング、タイン・カリ難民キャンプに避難した。

木曜日、ウクヒア郡アンジュマンパラやタイン・カリを訪れた際、数千人のロヒンギャ男性や女性、子どもたちがミャンマー国境からバングラデシュへ入ってきた。難民キャンプに入るときは国境警備隊(BGB)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、赤十字社メンバーが彼らを助けた。

BGB34大隊副司令官のアシクル・ラーマン大佐は、キャンプはすでに混雑し、法と秩序を守らせることは難しい状況だと話した。

木曜日の朝、新たに到着したロヒンギャのヌルル・アミンさん(35歳)は、高齢の母アミーナ・カツーンさん(60歳)と6人の家族は1週間歩き続け、バングラデシュ国境へたどり着いたと話した。ミャンマー軍は食料不足を生み出し、ロヒンギャが国を離れるよう強制したという。


ワシントンロイター通信報告:40人以上の議員がトランプ政権に対し、ミャンマー軍指導者に米国旅行禁止令を出したうえ、ロヒンギャへの弾圧責任者に対し、制裁準備を始めることを求めた。

共和党と民主党下院議員がレックス・ティラーソン国務長官に対し、ミャンマー軍や人権侵害を犯した者に"有意義な措置"を講ずるよう書簡を送ったという。

「ビルマ当局は起こったことを否定しているようだ」で始まる書簡は、「ビルマ国内に閉じ込められている人や帰還したい人たちへの保護と安全を保証し、近隣諸国からの強制的送還に反対するため、可能なことを全て行うことを強く勧める」と続く。

別の報告書では、ミャンマー政府はラカイン州で起きている残虐行為からイスラム教徒ロヒンギャを守ることに失敗したと、2人の国連特別顧問が指摘した。

虐殺防止のための国連特別顧問のアダマ・ディエング氏と保護責任に関する特別顧問イワン・シモノビック氏は、危機への国際的な対応は失敗だったと補足した。

「我々や他の多くの関係者の警告にも関わらず、ミャンマー政府は残虐行為からロヒンギャを保護するという国際法に基づく義務を履行していない」
2人は共同声明の中で、大量虐殺、人道に対する罪、戦争犯罪などの国際法に基づく3つの犯罪を引用し、これは"残虐行為"だと述べた。

また、「国際社会はこれに関して同じように責任を果たしていない」と補足した。

国連が民族浄化と公然と非難したミャンマー軍の作戦により、8月下旬から、50万人以上のロヒンギャがミャンマーラカイン州を逃れ、バングラデシュへ入ってきた。

Bangladesh News/Financial Express Oct 20 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/national/30000-rohingys-now-at-no-mans-land-1508439649
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ