ジフテリアの集団接種開始

ジフテリアの集団接種開始
【Financial Express】ジフテリア流行を食い止めるため、コックスバザール(Cox's Bazar)県に避難するロヒンギャに集団予防接種キャンペーンが始まった。

ジフテリアはバングラデシュ国内で数十年前に撲滅されたが、8月25日以降ミャンマーの暴力を逃れてこの沿岸県に避難してきたロヒンギャの間で急速に広まっている。

世界保健機関(WHO)は死亡6件を含む110件以上の疑わしい事例があったと報告する。

これらの事例は氷山の一角でしかない可能性があると医療関係者は警告する。難民は予防接種浸透率が低く、伝染病の温床となる不衛生で混雑した住居に住んでいるため、病気に対してとても脆弱だという。

WHOのファデラ・チャイブ報道官によると、同機関はバングラデシュの保険家族福祉省や国連児童基金などのパートナーと共に、治療と予防を通して感染力の強い呼吸器系の病気ジフテリアの拡散阻止に取り組んでいるという。

「例えば、WHOはコックスバザールの複数の場所で、6歳以下の全ての子どもを対象とする三種混合ワクチンと肺炎ワクチンの予防接種キャンペーンを支援しました。これらの予防接種はジフテリアなど呼吸器系の病気を防ぎます」

キャンペーンは2週間続く予定だ。国連報告によれば、8月25日以降、64.5万人以上のロヒンギャがミャンマーの暴力と迫害からコックスバザールに逃れてきたとされる。voanews.comの報道によれば、難民の半分以上は子どもだという。

WHOとパートナーは予防措置として、コックスバザールにいるロヒンギャ70万人以上に経口コレラワクチンを提供してきた。最近では35万人以上の子どもに麻疹風疹の予防接種を行う大型キャンペーンを実施した。

Bangladesh News/Financial Express Dec 10 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/national/mass-vaccinations-for-rohingyas-to-check-diphtheria-outbreak-1512917869
翻訳:長谷川
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