反ロヒンギャ僧のページ削除

反ロヒンギャ僧のページ削除
【Prothom Alo】"仏教徒ビンラディン"と名付けたイスラム教徒に対してヘイトスピーチを行うミャンマー僧のページを、Facebookは削除した。

超民族主義運動を行うことで著名なウィラトゥ氏は、ロヒンギャムスリムを攻撃するプラットフォームを使って数十万人のフォロワーを集める。

昨年8月以来、米国や国連が民族浄化と呼ぶラカイン州での軍事作戦により、70万人近くのロヒンギャがバングラデシュへ逃れたが、ミャンマーの民族主義者たちはネット上でこれを賞賛している。

Facebookの広報担当者は、26日にウィラトゥ氏のページを削除したとAFPに答えた。

「私たちのコミュニティー規範では、他人に対する憎しみや暴力を促進する団体や人を禁じています」
広報担当者はメールで答えた。

「憎悪を促進するコンテンツを一貫して共有する人は、一時的に掲載を停止し、最終的にアカウントを削除するなど、さまざまな措置を取る可能性がります」

該当ページは1月下旬に削除された。

ウィラトゥ氏からコメントはもらえなかったが、「Facebookはイスラム教徒が占領している」という投稿で30日間アカウントが停止されていたと、昨年撮られたビデオで話している。

2013年、準市民政府が通信部門を解放したことで、ミャンマー国内のFacebook利用者数は急速に拡大し、大多数が仏教徒の国民がインターネットにアクセスしやすくなった。

ウィラトゥ氏のような過激僧もこのプラットフォームに足を運び、反イスラムを煽る投稿で有名になった。

宗派間の暴力を煽る過激発言はミャンマーの民主化へ脅威をもたらすと、非難されている。

ノーベル賞受賞者アウンサンスーチー氏が2016年に権力を握った後、政府はウィラトゥ氏が所属するマバターグループを解散させ、1年間のスピーチ禁止を課した。

だが、かつて"仏教徒テロの顔"としてタイムマガジンの表紙を飾ったウィラトゥ氏の影響力は残っている。

ソーシャルメディアの巨人は、長年にわたってミャンマーでヘイトスピーチを抑えるよう呼びかけてきた。

ヤンゴンを拠点とする宗教活動家ザトスウェウィン氏は、ヘイトスピーチを容認しないうというメッセージを送ったと話す。

だが、ページを取り除くことで問題は解決されないと警告する。

「Facebookがアカウントを削除してもビデオやヘイトスピーチは削除されないうえ、それらはまだFacebookに存在し、フォロワーが拡散し続けているのです」


Bangladesh News/Prothom Alo Feb 27 2018
http://en.prothomalo.com/international/news/171765/Facebook-says-anti-Rohingya-monk-s-page-removed
翻訳:松本
#バングラデシュ #ニュース #ヘイトスピーチ #ロヒンギャ