ミャンマー、374人だけ確認

【Prothom Alo】ミャンマーはバングラデシュから帰還する可能性として、わずか374人のロヒンギャ避難民しか確認しなかった。ミャンマーは難民に関する正しい情報を提供していないとバングラデシュを非難していた。

8月25日、ラカイン州西部の治安部隊の指揮で行われた軍事作戦で、70万人近いロヒンギャ難民がミャンマーから逃れた。国連と米国はこの軍事作戦を民族浄化と指摘した。

ノーベル平和賞受賞者のアウン・サン・スー・チー政権はラカイン州の開拓を進め、レセプションセンターと帰還民の避難所を準備することでこの指摘に対抗しようとしている。

11月、両国政府は2カ月以内に送還を開始する契約を締結したが、送還は始まらず、無国籍のロヒンギャ難民は動きを制限されて国境にとどまっている。

ミャンマー外務省のミントチュー常任秘書官は、バングラデシュが2月に渡した8032人の難民に関する文書をチェックしたという。

「8032人のうち374人を確認した。この374人が本国帰還の第一弾となるでしょう」
ミントチュー氏は首都ネピドーの記者会見で話した。

「彼らは彼らの都合のいい時に戻ってくることができます」

374人がミャンマーに戻ることに同意したかどうかは不明だ。

ミャンマーは他の難民たちが以前住んでいたかどうかを確認することができなかったという。指紋と個人写真が含まれていない文書があるためだとミントチュー氏。

この文書は「我々の合意に沿いません」と、ウィンタン司法長官は同じ記者会見で話した。

ミャンマー側はバングラデシュが送還を提案した人の中に3人の「テロリスト」を発見したと、ウィンタン氏は補足した。

バングラデシュの担当者は、ミャンマーがロヒンギャ難民を本気で取り戻そうとしているかについて疑問を表明した。

バングラデシュ難民救済委員会のアブル・カラム委員長はミャンマー側の反応を受け取っていないのでまだ対応できないと話す。だが、文書が間違っているのであれば、どうやって300人以上を特定したのか疑問視している。

ミャンマー担当者はネピドーの記者会見で、今週、国連人権理事会が非難した内容に説明を求めた。

12日、ミャンマーにビザ発給を拒否された国連事実調査団長と、ミャンマーを訪問することを認められなかった特使がジュネーブで会見した。特使のヤンギー・リー氏は、ロヒンギャに対するミャンマーの非道な行いは“大量虐殺の特徴を持つ”と表現した。

「我々は明確な良心を持っています」
ラカイン州発展のため、スーチー氏が設置した官民パートナーシップの責任者アウンタンテット氏は話した。

「私たちの国や社会には民族浄化や大量虐殺など存在しません」

Bangladesh News/Prothom Alo 20180315
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/172591/Myanmar-verifies-only-374-Rohingyas-for
翻訳:松本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #ミャンマー