観光業伸長

観光業伸長
【The Daily Star 】ここ10年、バングラデシュの観光産業は可処分所得の増加という経済成長に合わせて発展してきた。

経済成長は10年平均で6.5%の伸びを示した。あまつさえ、過去3年では7%以上の成長を達成した。

9年前は703ドル(7万8024円)だった1人当たりの収入は、昨会計年度の終わり(18年6月末)に1751ドル(19万4338円)を記録した。

バングラデシュに来る外国人観光客はそれほどいないが、頻繁に休暇を取る何百万人もの国内観光客がいる。

様々な旅行代理店によると、2017年の国内旅行者数は700万人で、1年前の600万人から増加した。

バングラデシュでは学校が冬休みに入る12月は、7月に次ぐ第2の観光シーズンだ。

「12月25日まで空室はありません」
コックスバザール(Cox's Bazar)の海岸沿いにあるシー・クラウンホテルのイクバル・モウシン支配人は話す。

ホテルには90の客室があり、価格帯は4千から7500タカ(5286から9911円)だという。

冬は自然美と先住民の行事のため、ランガマティ(Rangamati)サジェック一番の観光シーズンだと、経営者フォーラムであるサジェック・マリク・サミティコテージのスパルナ・デッバーマン会長は話す。

「現在、観光客はサジェックの部屋を予約する必要があります」

サジェックには一日最大で2千人収容の90のリゾートコテージしかない。

現在、中所得者層や高中所得者層はレクリエーションやレジャー目的でお金を使うことを好む。ダッカ大学観光・ホスピタリティマネージメント学部のサンタス・クマール・デブ准教授はいう。

自らの研究成果を参照しながら、中所得者層は年1万5千から2万タカ(1万9821から2万6429円)、高中所得者層は8万タカ(10万5700円)以上を観光に費やすと話す。

国内に施設が少ないため、多くのバングラデシュ人はレクリエーションで海外へ行く。

昨年、インドを訪れた人は200万人、タイは70万人、その他数十万人がマレーシアやシンガポール、インドネシアなどへ観光に出かけたと、デブ氏は話した。

在ダッカインド大使館関係者は、2017年は140万ビザを発行したという。だが、複数回入国ビザの取得もあり、実際の観光客数はもっと多いだろうと話した。

バングラデシュ旅行代理店協会のMGR・ナジール・マジュムダ―理事は、未知なる地域の探索に時間をかけることに高い関心を寄せる若者が中心となって、国内旅行が増えているという。

10年前、50億タカ(66.1億円)に満たなかった国内観光の市場規模は、2017年に500億タカ(661億円)となったと、センチュリー・トラベル・サービスの社長でもあるマジュムダ―氏は話す。

観光客のおよそ70%がコックスバザール(Cox's Bazar)とチッタゴン丘陵地帯(Chittagong Hill Tracts)を選択し、以下シュンドルボン、シレットと続く。

観光業は国内でおよそ2万5千の直接雇用を生み出し、およそ500の業者がホテルや交通機関の予約、ガイドなどのサービスを提供しているとマジュムダ―氏は話した。

「国内観光は伸びているが、それについて正確な情報はありません」
国営バングラデシュ観光局のアクタール・アーメド副社長(マーケティン・広報担当)は話す。

観光局は昨年、77万8143人の入国者を記録し、彼らから9705万ドル(107億7129万円)の収入を得た。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 14 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/tourism-booming-economy-1673479
翻訳:吉本
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