BRは6号線延長に反対

BRは6号線延長に反対

【The Daily Star】バングラデシュ鉄道(BR)は、メトロ鉄道をコムラプール(ダッカ中央駅)まで延長する動きについて、深刻な懸念を表明した。これにより、主要鉄道駅を複合輸送の核にするという巨大プランが危険にさらされると主張する。

国内初のメトロ鉄道プロジェクトである大量高速輸送(MRT)6号線は、当初、ウッタラからモティジールまでの高架路線として設計された。その後、路線をコムラプール駅まで接続する案が浮上した。

そして昨年、メトロ鉄道プロジェクトを実施する政府系企業ダッカ大量高速輸送社(DMTCL)は、MRT 6号線を鉄道駅まで直接延伸する計画を立てた。

「コムラプール駅構内までMRT 6号線を延長する現在の提案は受け入れられない」
先月、鉄道省で開かれた会合の議事録にBR側の発言がある。

本紙は、議事録のコピーを入手した。

BRは昨年12月30日、議事録をDMTCLに送った。

「詳細な議論を経たうえで、MRT6号線の延長により、複合輸送の基本的な開発テーマやその他のBRの開発計画に支障がでることが判明した」

ヌルル・イスラム鉄道相が開いた会合では、『コムラプール鉄道駅でのバングラデシュ鉄道開発プログラム』が議論されていた。

別の開発計画として、ハブの設計図を描いていた日本企業の鹿島建設は、MRT6号線延長計画が受け入れられれば提案を撤回することをBRに通知したと、鉄道省高官は述べた。

BRのMd・シャムスッザマン事務局長は、議事録をDMTCL側に送って懸念を表明したことを認めた。
「それはコムラプール駅を中心とした計画を失敗させるでしょう。我々は受け入れることはできません」
1月12日に本紙の取材に答えた。

特派員の話によると、BR関係者はDMTCLからの回答はまだ得られていないとし、「まもなく書簡が送られてくるだろう」と述べたという。

【中略】

政府は2030年までに、首都とその周辺に6路線のメトロ鉄道を建設することを目指している。1本は高架、1本は地下、4本は高架と地下の組み合わせになる。

MRT1号線はコムラプールとシャージャラル国際空港を結ぶ。 2号線は高架と地下の組み合わせで、コムラプール経由でガブトリとチャトグラム通りを結ぶ。コムラプールは4号線で、ナラヨンゴンジ(Narayanganj)と結ばれる。

2200億タカ(2907億円)の予算で建設中の6号線は、1時間あたり6万人の乗客を運ぶ。

メトロ鉄道を利用する人が国内最大の鉄道駅(コムラプール)に直接行けるよう、DMTCLは路線をコムラプールへ延長する計画に取り組んでいる。

地形調査は完了し、追加分1.16kmの路線は選んだ。 DMTCL関係者は、ルート上にある31のビルは解体されることになると述べた。

DMTCLは当初、モティジールとコムラプールを、歩行者専用の空中回廊スカイウォークで接続する計画を立てた。

だが、1キロメートル以上歩くことは通勤客の利便性を損ねる可能性があるとして、計画を放棄していた。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Jan 22 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/bangladesh-railway-rejects-metro-line-6-extension-proposal-1857355
翻訳:吉本

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