アビガンの製造準備進む

アビガンの製造準備進む

【The Daily Star】国内製薬会社はこれまで、中国のコロナウイルス患者の治療に有効だとされた抗インフルエンザ・ウイルス感染薬『ファビピラビル(Favipiravir)』と呼ばれる薬を製造してきた。

ビーコン製薬のモハンマド・エバドゥル・カリム社長は、ファビピラビルのバッチを医薬品総局(DGDA)のマウブーブル・ラハマン事務局長に手渡した。

カリム氏によると、ビーコン製薬はコロナウイルス患者に対する医療試験のため、4千錠を無料でDGDAに引き渡したという。

「このバッチで合計100人の患者を治療することができ、試験結果が有効であれば商業生産に進みます」

ビーコン製薬は現在、ベキシムコや他の製薬会社5社と同様に、薬の製造に向けて準備を進めている。

ファビピラビルは、日本の写真会社富士フイルムが株式を所有する富山化学が、インフルエンザ治療薬として開発した。

タイム誌の記事によると、この薬は2014年に日本で人への使用が承認され、アビガンという名前で販売された。

2月にCovid-19が世界に広がるにつれ、新薬に関する試験が中国で始まった。3月18日に中国の保健技術省職員は、この薬が340人の患者を治療する上で「明らかに有効」だったと発表した。

その後、コロナウイルスパンデミックの解決策を必死に見つけようとする世界の注目を集めた。

中国や日本と並んで、トルコやロシア、その他の国々の医師や科学者は、すでにこの薬を使った臨床実験を始めている。

コロナウイルス感染の症例数が増加しているバングラデシュでも、効果的な薬を得る動きが出始めた。

ファビピラビルの200mg錠剤は一錠400タカ(529円)で、治癒まで約40錠必要だとされる。

日本の様式であるにもかかわらず、ファビピラビルの製造に必要な有効医薬品成分(API)は中国から輸入された。

大量生産をするため、必要なAPIの一括注文を行ったとカリム氏は述べた。

ベキシムコのブル・レザ最高執行責任者は、ファビピラビルや他の薬を製造する許可を得たため、政府に薬を提供する準備はできたとし、コロナウィルス感染初期段階の治療に有効な薬は大量生産されるべきだと述べた。

一方、一般人が不必要に薬を備蓄するので、同社は薬局にファビピラビルを供給しないとした。

レザ氏は薬をどれくらい生産するかについては口を濁したが、広がる需要は満たすことができるだろうと補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Apr 5 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/beacon-beximco-producing-anti-flu-drug-holds-hope-covid-19-cure-1889713
翻訳:吉本

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