【The Daily Star】作物を組合わせて作る農家の努力が、年間を通じた野菜の安定供給に繋がる。
2018-19会計年度、農家は前年度比8%増の1720万トンの野菜を生産した。農業振興局のデータによると、今年度はこれまでに540万トンを生産している。
雨の日も日照りの日も農家は休まない。COVID-19抑制のため全国一斉休日になってでさえ、一日中休まず、忠実に働き続ける。
だが、農家の状況は悲惨だ。
都市や野菜生産の少ない地域からやってくる多くの商人が、公共交通機関がストップしているため、生産現場、とりわけダッカから遠い県は訪問しないのだ。多くの農家がせっかく作った野菜は買ってもらえない。
一方、ここ数日の果物や野菜の需要は、輸送の改善と閉鎖の緩みのため、増加している。
カボチャの例でいえば、昨13日、北部県のタクルガオン(Thakurgaon)で1キログラム当たり5タカ(6.6円)で販売していた。だが、隣接県のポンチョゴラ(Panchagarh)県では腐りかけのカボチャが6タカ(7.9円)で売られていたと、農家のデルワール・ホサインさんは話す。
普通であれば、国内各地の商人が畑へ買い付けに来たとき、自分が公正であると思われる価格で交渉できる。だが、シャットダウンはそれを台無しにした。ホサインさんやカボチャ農家はどんな価格でも受け入れるしかない。
カボチャだけの話ではない。ホセインさんや仲間の農家は、3月26日にシャットダウンが始まって以来、ナスやキュウリでも赤字を被った。
生鮮食品の公正な価格を確保するために何ができるか尋ねたが、ホサインさんは答えを持っていなかった。
だが、タクルガオンのマジェドゥル・イスラムさんやロングプール(Rangpur)の冷蔵保管所オーナーのモハンマド・シャー・アラムさん、複数の小売業者は答えを持っていた。保存するのだと。
多くの果物や野菜は、一定期間保存することができる。
「私たちは3カ月間、カボチャを低温貯蔵しましたが、品質は悪化していません。トマトでも1カ月以上保存することができます。同様にぴーマンやナスは3週間近く保存することができます。昨年は完熟マンゴーを保存し、良い結果を得ました」
アラムさんは話した。
冷蔵保存整備士であるアラムさんは昨年、マンゴーや野菜の最盛期に捨て値で販売しなければならない農家の役に立とうと、ロングプール管区の北西ミサプクル(Mithapukur)にある自分の村に、5トンの容量を持つ冷蔵施設を建設した。
「昨年は成功を収めました。来シーズンはより多くの農家がマンゴーを保存してくれることを期待しています。端境期に販売すると、高値で販売できるのです」
南東部最大の野菜市場の一つクミラ(Cumilla)県ニムサール(Nimsar)の野菜を、ダッカのカルワン・バザールで販売する卸売業者のモハマド・アブドゥス・サラムさんやモハマド・ハビブさん同じ意見を持っていた。
【後略】
Bangladesh News/The Daily Star May 14 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/cold-storage-can-save-farmers-ruins-1902475
翻訳:吉本