危険な再開

危険な再開

【The Daily Star】国内ではCovid-19患者数と死亡者数が急増しているが、政府は28日、閉鎖の解除を発表した。

すべての公共交通機関や公共・民間事務所は、5月31日から限定的に再開する。一方、全教育機関は6月15日まで閉鎖が継続する。

政府の健康専門家委員会は、継続中の閉鎖は少なくともあと1カ月間必要だとの認識を示した。委員会のメンバー2人は、閉鎖の解除でリスクがさらに広がるため、国は間違った方向に向かっていると述べた。

28日までの24時間で、国内では新たに2029人の感染者が見つかった。死亡者は15人で、これまで亡くなった人は559人となった。

政府は3月26日からほとんど全ての官公庁と民間事務所、公共交通機関を閉鎖し、段階を経ながら、それを5月30日まで延長してきた。

だが、ダッカからの人の動き、特にイード帰省による混雑や、輸出志向工場の部分的操業再開で、より多くの国民が感染の危険にさらされている。

【中略】

「我々は感染ピークがまだ続くと想定しているため、今回の政府の決定で、Covid-19感染者が増加することについて疑いを持っていません」
新型コロナウイルスの対応を監督、監視、支援する専門家委員会8人のうちの1人、シャー・モニル・ホセイン教授は述べた。

委員会はこれに先立ち、Covid-19の流行は5月下旬にピークに達する可能性があり、政府が様々な介入を続けるならば、状況はほぼ2週間、6月第1週まで変わらないとしていた。

「制限があまりにも早く緩和されない限り、新たな感染者数は6月末までに『許容できるレベル』へ下がる可能性が高いとみていました。しかし、今ではその期間が7~8月まで伸びると考えています」

別の委員会メンバーであるリアクアット・アリ博士は、Covid-19の感染を封じ込めるため、イード休暇前後に門限を課すことを提案したと述べた。

「政府はそうせずに、制限を緩和しました」
そのうえで、委員会は少なくとも6月25日以降に制限を解除することを提案したと補足した。

【輸送再開】
民間航空観光省は28日、バングラデシュ民間航空局の適切なガイドラインに従って、国内線の運航が6月1日から限定的に再開されると述べた。

「当初はダッカとチャトグラム(Chattogram)、シレット(Sylhet) 、サイードプル(Saidpur)間の国内線の運航を再開します」
民間航空観光省のMモヒブル・ホック上級局長は述べた。

6月15日以降、 状況を見たうえで、ジョソール(Jashore)やラジシャヒ(Rajshahi)など、7路線を再開することを検討する。

バングラデシュ鉄道のMdシャムスッザマン事務局長は、都市間列車を限定的に再開させるとした。
「列車の本数を減らし、なおかつ、社会的距離を確実にするため、各チケットの50%を販売します」
エアコン(AC)付き列車は運行しないと補足した。

【銀行再開】
バングラデシュ銀行(BB)は28日、各銀行に対し、5月31日から全国のすべての支店を再開するよう求めた。

BBの通知は、各銀行は、政府が宣言した一斉休日前と同じように業務を行わなければならないとする。すなわち、午前10時から午後4時まで取引決済、午後6時までの窓口業務の実施だ。

だが、感染が著しく蔓延している地域の支店は、午後4時までの業務とすることが許可された。

【試験延期】
6月13日から24日に予定されていた中等学校の半期試験は延期されると、中等高等教育局(DSHE)事務局長のサイード・Mdゴラム・ファルク教授は述べた。

政府は新型コロナウイルスのため、全教育機関の閉鎖を6月15日まで延長した。この閉鎖は3月17日から続いている。

Bangladesh News/The Daily star May 29 2020
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/risky-reopening-1906186
翻訳:吉本

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