家畜の需要激減

家畜の需要激減

【Financial Express】新型コロナウィルスパンデミックで家畜の需要が急減し、農家はイード・アル・アドハ(犠牲祭)を前に計画の修正を余儀なくされている。

今年のイード・アル・アドハは8月第1週の予定だ。

家畜サービス局(DLS)によると、ロングプール(Rangpur)、ボグラ(Bogura)、パブナ(Pabna)、シラジゴンジ(Sirajganj)、タンガイル(Tangail)、マニクゴンジ( Manikganj)、ダッカ(Dhaka)、ムンシゴンジ(Munshiganj)、ナルシゴンジ(Narshingdi)、ジュナイダ(Jhenaidah)、チュアダンガ( Chuadanga)、クシュティア(Kushtia)県などの畜産農家は、イード・アル・アドハ用に550万頭の牛、600万頭のヤギ・羊を飼育している。

だが、パンデミックのため、52万頭以上の家畜が行き場を失っている。

市内レイアー・バザール・ベリバドのタクワ牧場の共同オーナーであるモハマド・ジャカリアさんは、普通、ほとんどの牛はイード・アル・アドハよりずっと前に予約されるものだと本紙に述べた。だが、今年は51頭のうち3頭しか予約されていない。

「事業に痛手を与えるパンデミックにより、お客さんの収入が急激に減少したのです」
ジャカリアさんは300万タカ(396.5万円)の投資を取り戻すことは不可能だと肩を落とした。

ナルシンディ県アシルバド牧場オーナーのアリムッザマン・シェイクさんは、420万タカ(555万円)を投資し、国産牛64頭を飼育している。これまでは、ダッカやチャットグラムの季節商人を通じて販売してきた。

「商人たちからは、まだ予約の連絡がきません」
通常犠牲祭の2~3カ月前に電話が来るという。台所市場での家畜の売り上げも、この三カ月の間、著しく減少した。

バングラデシュ畜産協会のイムラン・ホセイン会長は、この傾向が続けば家畜の半分も売れないだろうとの見方を示した。

「何百人もの商人の投資が行き詰まり、ほとんどが債務者になるでしょう」
ホサイン氏は、畜産業生き残りのため、政府は影響を受けた農家への利率を免除すべきだと訴えた。さらに、小規模畜産農家が生きるため、現金の直接給付を行うべきだとした。

DLS事務局長のアブドゥル・ジャバー・シクダー博士は、国内牧場はイード・アル・アドハのため、550万頭の牛を飼育してきたと述べ、今後5週間が大変重要だとした。

地方のDLS事務所は、農家を支援するように指示されている。

DLSの推定では、昨年1年間、バングラデシュでは1050万頭の牛が肉となり、その50%がイード・アル・アドハ中だったとする。

Bangladesh News/Financial Express Jun 29 2020
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/cattle-rearers-in-dire-straits-as-pandemic-hurts-demand-1593356565
翻訳:吉本

バングラデシュ #ニュース #コロナウィルス #イード #犠牲祭 #畜産農家