日本が最大の援助国に

日本が最大の援助国に

【Financial Express】日本は現会計年度、世界銀行(WB)やアジア開発銀行(ADB)を抜いて、最大の援助供与国となった。

バングラデシュ最大の二国間ドナーである日本は、2020-21会計年度当初5カ月(7-11月)期、7億1444万ドル(792.9億円)相当の援助を行ったが、これはほぼWBとADBを合わせた金額だと、経済関係局(ERD)の担当者は述べた。

ERDの暫定データによると、同期間、WBは4億1400万ドル(459.5億円)、ADBは3億ドル(333億円)の援助を行った。

2019-20会計年度、日本の開発パートナーである独立行政法人国際協力機構(JICA)は16.9億ドル(1875.7億円)相当の資金をバングラデシュに提供した。

「現会計年度の11月末時点で、日本はWBやADBのほぼ2倍の金額をバングラデシュに提供し、最大の開発パートナーに浮上しました」
ERD高官は述べた。

高官によると、新型コロナによる経済対策への援助として、8月に日本から3億3100万ドル(367.4億円)の予算支援があったため、JICAが最大の援助供与国になったという。

JICAの支援は、2017-18会計年度に8億9900万ドル(997.8億円)、2018-19会計年度15.4億ドル(1709億円)と、徐々に増加していることが本紙の分析で明らかになった。

【中略】

ERDのデータによると、2020会計年度まで、バングラデシュは日本から合計142.5億ドル(1兆5816億円)相当の援助を受けている。

現在は、ダッカメトロ鉄道、シャージャラル国際空港の第3ターミナル、ジャムナ川に架かる大規模鉄道橋など、バングラデシュの多くの重要かつ最優先プロジェクトに資金援助を行う。

JICAは2020年8月、バングラデシュ政府の7つのプロジェクトに融資するため、32億ドル(3551.6億円)相当の過去最大のODAパッケージに署名した。

この第41回ODAパッケージで、ジャムナ鉄道橋建設プロジェクトに8億5750万ドル(951.7億円)、ハズラット・シャージャラル国際空港拡張プロジェクトに7億7千万ドル(854.6億円)、メトロ鉄道(MRT)6号線に6億9550万ドル(771.9億円)、MRT5号線北部ルートに5億3660万ドル(595.6億円)、チャットグラム-コックスバザール高速道路改良プロジェクトに1840万ドル(20.4億円)、食品バリューチェーン改良プロジェクトに1億800万ドル(119.9億円)、都市開発統治プロジェクトに2億7200万ドル(301.9億円)が提供される。

日本の融資金利もバングラデシュの開発パートナーの中では最も低く、現在、30年満期で0.65%の金利となっている。また、最近契約した融資に対しては、10年間の猶予期間がある。

Bangladesh News/Financial Express Jan 10 2021
https://www.thefinancialexpress.com.bd/economy/japans-aid-to-bangladesh-surpasses-wb-adb-lending-1610250528
翻訳:吉本

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