平地での茶栽培成功

平地での茶栽培成功

【The Daily Star】ロングプール管区ラルモニルハット(Lalmonirhat)県では、バングラデシュ茶局の支援を受けた82人が平地121エーカーで茶葉を栽培し、大きな成功を収めている。

現地のプロジェクト事務所によると、2017年、ハチバンダ(Hatibandha)郡のシャハラナ・ベガム・ソマさんとフェルドス・アラムさんが初めて事業に乗り出したという。

農場は、2人が収入を獲得することに役立っただけでなく、他の人の励みにもなった。

2015年以降、茶局の助言と全面的な支援を受け、この地域の茶農家は栽培を拡大し始めた。現在、平地1エーカーあたり、毎月平均1500キログラムの緑茶葉を生産する。

パットグラム(Patgram)郡スリーラムプールユニオンニッザマ村に住むカポー・ウディンさんは、2018年に茶局の支援を受けて3エーカーの平地で茶栽培を始めた。

「私は緑茶葉をポンチョゴル(Panchagarh)の茶葉加工工場に、キロあたり21~24タカ(27~30.9円)で販売しています」

同郡のダハグラム村の農家ヌール・シェイクさんは、1エーカーの土地で茶栽培している。今年の収穫量には満足しているが、現在の価格には不満を感じているという。

「茶葉をキロあたり25タカ(32.2円)で売ることができれば、もっと利益が出たはずです」

シェイクさんは、1エーカーの土地から毎月1400~1500キロの緑茶葉を収穫するのに、6人の労働者で3千タカ(3859円)かかるという。さらに、肥料や農薬の費用が毎月3500タカ(4502円)かかり、収穫した茶葉は1エーカーあたり約3万タカ(3万8590円)で販売する。

同郡ボウラ地区の農家エナェット・ホサインさんは、1.5エーカーの平地でお茶を栽培することで利益を得ているという。

「紅茶は丘陵地帯で栽培される作物だと思っていましたが、バングラデシュ茶局の支援で、平地でも紅茶を生産できるようになりました。私たちはこのことを嬉しく、誇りに思っています」

「茶栽培の大きな問題は、緑茶葉をポンチョゴルで売らなければならないことです。そのための輸送費を負担しなければなりません」
ホセインさんは補足した。

茶局のMdアリフ・カーンプロジェクトディレクターによると、ラルモニルハット県ハチバンダに唯一ある茶葉加工工場は停電のために閉鎖されており、農家は約150km離れたポンチョゴルで販売しなければならないという。

だが、茶局は農家が燃料費と運転手の雇用料を負担しなければならない車両の支援を行っており、1700~2千キログラムの茶葉の輸送を可能にしていると、カーン氏は述べた。

茶局は、茶栽培に適した土壌であるラルモニルハットだが、平地で予想外の量の茶葉が生産されたことは驚きだったという。

「茶栽培に興味のある農家には、表層機械を含むさまざまな農器具を無料で支援しています。また、肥料や農薬なども無料で提供しました。茶畑の手入れについても、農家には常にアドバイスや指導を行っています」
担当者は補足した。

カーン氏は、ラルモニルハット県が今後数年のうちに茶栽培で重要な位置を占めるだろうと述べ、いつか県の経済成長に貢献したいとした。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 15 2021
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/tea-cultivation-plain-land-brings-delight-farmers-2176166
翻訳編集:吉本

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