ダッカテロ事件から5年

ダッカテロ事件から5年

【The Daily Star】2016年7月1日、その年のラマダンの終わりに向け、外交官や企業経営者が住む高級住宅地グルシャン2の79番道路にある「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」に静寂が訪れていた。

だが、夕陽が沈み、空が埃っぽいピンク色になると、グルシャン湖に面して広大な庭を持つ2階建て西洋レストランは忙しくなっていった。

午後8時頃、バングラデシュ人数組が食事をしていたが、テーブルを占領していたのは主にイタリア人と日本人グループだった。

午後8時45分頃、突然、爆竹のような大きな音が聞こえた。

半自動小銃や手榴弾や鉈などの武器を持った5人の若者が「アッラーは偉大なり」と叫びながら店に飛び込み、無差別に撃ち始めたのだ。

叫び声や悲鳴が響き渡る中、慌ててテーブルの下に潜り込み、安全を確保する人がいた。

若者たちはコーランの一節を暗唱させ、ターゲットとする非イスラム教徒を選別した。

史上最悪の人質事件が展開された。

約12時間経った翌朝、軍が包囲網を破って突入、犯人6人を殺害した。

[裁きへの道]

事件は、反テロリズム法に基づいてグルシャン警察に提起された。

2018年7月23日、テロ・国際犯罪対策(CTTC)ユニットは8人の過激派に対する告発状をダッカ裁判所に提出した。

他13人の過激派も攻撃に関与していたことが判明したが、彼らは国内のさまざまな過激派掃討作戦で殺害されたため、告発状には名前が記載されなかった。

法廷では生存者や被害者家族、警察官、レストラン従業員など113人の証言と、検察、弁護側双方の最終弁論が行われた。判決は2019年11月27日に下された。

裁判所はテロに関与したとして、ジャハンギル・ホセイン、アスラム・ホセイン・ラッシュ、ハディスル・ラーマン、ラキブル・ハサン・リーガン、Mdアブダス・サブール・カーン、シャリフル・イスラム・カレド、マムヌール・ラシッド・リポンの過激派7人に死刑を宣告。他1名を無罪とした。

現在、高等裁判所が死刑判決に関するヒアリングを行ったうえで、下級裁判所の判決を検討しようとしている。高裁はまもなくヒアリングを開始する見込みだ。

Bangladesh News/The Daily Star Jul 1 2021
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/darkness-befalls-road-79-2121493
翻訳編集:吉本

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