【Financial Express】アジア開発銀行（ADB）は2021～2025年までの5年間、バングラデシュの開発に100～120億ドル(1兆1159億円～1兆3391億円)の資金を提供する新たな国別パートナーシップ戦略（CPS）をまとめた。

AHMムスタファ・カマル財務相が4日、バングラデシュに対する新しいCPSをダッカ市内のホテルで開かれたイベントで紹介した。

声明によると、CPS実施期間中、ADBはバングラデシュ向けの融資業務を100～120億ドル拡大する。

イベントには、アブドゥル・ルーフ・タルクダー財務次官、ADB経済関係部のファティマ・ヤスミン氏、ADBバングラデシュ代表のアジズル・アラム氏、ADBカントリー・ディレクターに指名されたエディモン・ギンティン氏らが出席した。

ADBダッカ事務所の発表によると、CPSは、コロナウイルス感染症から迅速な社会経済的回復を支援する。また、バングラデシュでの民間企業の活動を促進し、他の開発パートナーとの高水準の協調融資を引き続き活用するとした。

新たなCPSは、不平等の是正、社会的保護の強化、より公平な農村・地域開発の促進、気候変動への適応と緩和、災害リスク管理、低コスト住宅や基本サービスへの投資の動員などの具体的プログラムの実施に加え、貧困の削減にも貢献する。

また、健康と教育の改善には特別な注意が払われる。

新戦略は、資源動員の強化、製造業や輸出の多様化、持続可能な都市化に対応することを目的とした第8次5カ年計画を支援するため、政府と緊密に連携して作成されたと、ADBは述べた。

ADB国内ディレクターのマンモハン・パーカッシュ氏は、新たなCPSは、知識や資金やパートナーシップを組み合わせたタイムリーで効率的かつ質の高い支援を通じ、バングラデシュの継続的な成長と発展を加速させるというADBのコミットメントを反映したものだとした。

「私たちの目的は、バングラデシュが2031年までに高中所得国、2041年までに先進国になるという希望を実現するため、最新技術を促進し、包括的で持続可能な成長を促し、繁栄のために国民と福祉、特に女性に投資することです」

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