パーティクルボード市場活況

パーティクルボード市場活況

【The Daily Star】バングラデシュでは木材代替家具の需要の高まりやインテリアでの利用拡大を背景に、パーティクルボード*市場が活況を呈している。

*パーティクルボード:細かな木片や削りかすを合成樹脂で固めて熱圧成型した板。建築材のほか、テーブル板・音響用キャビネットなどにも使用。チップボード、削片板

パーティクルボードのトップメーカーの1つパーテックス・スター(Partex Star)グループのファズル・ラッビ販売部長によると、急速な都市化や住宅部門の成長で、木製よりも安価で環境に優しいパーティクルボードの需要は、2017年から年間15~18%程度増加しているという。

パーティクルボードは木材の代用品で、木材チップでできている。家庭やオフィス、商業施設で使用する室内装飾、家具、ドア及びドアフレーム、パーティション、偽天井、棚、パネルなどに使用されている。

1962年に設立された同グループのスター・パーティクルボード社は、ジュートベースのパーティクルボード工場を国内で初めて設立した。

木質系パーティクルボード産業は2006年にスタート。2011年以降、消費者層の拡大に伴い需要が増加し、パーティクルボードの製造に大規模な投資が行われるようになった。

国内で生産されるパーティクルボードにはメラミン、合板、プレーンボード、突き板バルド、PVCボードなどがある。そのうち、メラミンボードは企業や家具、住宅分野での利用が多いため、市場の約60%を占める。

製造業者はパーティクルボードの主要原料として、木材の廃棄物やジュートスティックなど、国内で入手可能な原材料を使う。

「パーティクルボードは、製材所の副産物であるとさえ言えます」とラッビ氏。だが、化学物質やペースト材料は中国やミャンマー、マレーシアから輸入している。

業界の推定によると、市場規模は中密度繊維板の輸入費用48億タカ(63.6億円)を含めて、300億タカ(397.5億円)に達する。

投資に関して信頼できるデータはないが、業界関係者によると、大小15~16工場により、約1千億タカ(1324億円)が投資されているという。

主な製造業者は、アキジ(Akij)パーティクルボード工場、スター・パーティクルボード工場、スーパー・パーティクルボード工場、MRS産業、アムバー(Amber)ボーズ、マルチ・パネル(Multi Panels)、ウッドランド合板(Woodland Plywood)&パーティクルボード工場、ベンガル合板(Bengal Plywood)工場、オトビ(Otobi)、ダイアモンド(Diamond)パーティクルボード工場、マヤ(Maya)パーティクルボード工場などだ。

労働集約型のこの産業は、約1万5千人の直接雇用を生み出している。

パーティクルボードの年間需要は7.6億平方フィートで、急速な都市化で今後も需要は高いと予測される。

アキジ・パーティクルボード工場のシャウリアル・ザマン販売部長は、木製家具に比べて価格が安いことや、企業のオフィスのインテリアデザインに使用されていることから、需要は増加傾向にあると述べた。

国内のパーティクルボードの総消費量のうち、54%は家具に、残りは商業施設や企業の顧客によるインテリアデザインに使われている。

バングラデシュでは住宅や家具の分野が急成長し、パーティクルボード市場の成長に大きく寄与している。

「ある分野が発展すれば、後方連携部門も発展します」
バングラデシュ最大の家具メーカーハティル(Hatil)家具のセリムHラーマン会長兼社長は述べた。

大手不動産デベロッパーBTIのファイズル・ラーマン・カーン社長は、同社はパーティクルボードでできたフラットなドアを使用していると述べた。

Bangladesh News/The Daily Star Jan 25 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/particle-board-market-gains-traction-2946676
翻訳編集:吉本

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