バナナ繊維の可能性

バナナ繊維の可能性

【The Daily Star】ジェナイダ(Jhenidah)県の友人二人がYouTubeの動画に触発され、バナナから繊維を抽出するために手を取り合った。

ボロモンダバリア村のオスマン・ビスワスさんとシャヘド・モラさんは輸出を視野に、中国から追加の機械を購入した。

ビスワスさんは2012年から2019年までドバイで働いていたが、その前は農業に従事していた。帰国後、YouTubeで動画を見て友人のシャヘドさんとバナナの樹から繊維を抽出することを思いついた。そして、チュアダンガ(Chuadanga)県シャラトゴンジ(Sharatganj)で2台の機械を作ってもらった。

2021年11月にベンチャーを開始した二人は、バナナ繊維で作ったサリーをシェイク・ハシナ首相に贈ることも目指している。

ビスワスさんらはバナナ繊維を日本やドイツ市場に1kgあたり1万タカ(1万3743円)で販売できると述べた。だが、中国からさらに3台の機械を輸入するには、150万タカ(206万円)の初期投資が必要だ。

主原料は収穫後に伐採廃棄するバナナ樹の上部分のため、コストはかからない。

集めた原料は機械で圧搾して水洗いし、天日で乾かす。その後、化学薬品で繊維を煮てまた乾燥。最後にボビンで巻き取る。

2人の他、5人の女性従業員が1人4千タカ(5497円)の月給でフルタイムで働いている。

シャヘドさんは、大量の天然繊維は利益をもたらすため将来は事業を拡大するつもりだとしたうえで、珍しいビジネスのため、地元の人が製造工程を見学するため工場に足を運んでくると述べた。

工場で働くアルチャナ・ダスさんの夫は床屋だが収入はわずかだという。そのため8時から5時まで働いて月4千タカを稼ぐアルチャナさんが家族を養っている。

ジェナイダ県農業普及局(DAE)のアズガ・アリ副局長は、県内で初めての試みで革新的な事業だとし、「私たちは彼らの努力を歓迎します」と述べた。

Bangaladesh News/The Daily Star Mar 15 2022
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/banana-fibre-showing-export-potential-2983026
翻訳編集:吉本

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