
【Financial Express】ベンガル暦1429年の初日ボヘラ・ボイシャクのお祝いが、3年ぶりに国中で祝われる。
ベンガル暦の初日のお祭りは、夜明けとともにダッカ市ラムナ・バタムル(Ramna Batamul)で始まる。 チャヤノート(Chhayanaut)のアーティストがガジュマルの木の下で、タゴールの有名な歌「エショ ヘイ ボイジャック エショ エショ(ボイシャクがやって来る)」を歌いその日を迎える。
ダッカ大学美術学部ではユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統的なマンガル・ショバジャトラ(行列)が行われる。
しかし、今年は聖なるラマダン月が継続中のため、祝祭は限られた規模にとどまる。ダッカ警視庁は午後2時までに祭りを終わらせるよう求めている。
ラマダン中のため、食べ物の屋台も営業できない。
ボヘラ・ボイシャクは、ベンガル人が古い年に別れを告げ、新年を迎える最もカラフルな祭りの一つだ。さまざまな職業の人たちがベンガルの伝統的な衣装を身につける。
若い女性は赤い縁取りのある白いサリーを着て、腕輪や花で身を飾り、男性は白いパンジャビかクルタを着用する。
農村部のビジネス・コミュニティでは、「ハルカタ」と呼ばれる新しい帳簿を開く仕来たりがあり、商人たちは客に菓子を配る。
アブドゥル・ハミド大統領とシェイク・ハシナ首相はボヘラ・ボイシャク前夜、国民に対するメッセージをそれぞれ発表した。
ハミド大統領は、ベンガル新年を迎える国内外に住むすべてのバングラデシュ人の幸福を祈った。
ハシナ首相は、宗教やカーストに関係なく、すべての人が悲しみや失敗を忘れ、新たな喜びに目覚めるよう呼びかけた。また、国民向けのテレビ演説を行った。
全国にあるさまざまな政府、非政府組織、社会文化的プラットフォームが、セミナーや展示会、クイズ、エッセイ、芸術作品などのプログラムを開催してこの日を祝う。
壁にはバングラデシュの芸術や文化、遺産を象徴する壁画が描かれる予定だ。
この日、すべての博物館と考古学的遺跡は国民に開放される。また、受刑者や入院患者、孤児院の子どもに伝統的な食べ物がふるまわれる。
外国のバングラデシュ公館も様々なプログラムを開催する予定だ。
法執行機関は国民が安全に祝うことができるよう、全国で大規模なセキュリティ対策をとる。
バングラデシュ・テレビ、バングラデシュ・ベータ、その他の民間テレビ・ラジオチャンネルは、ボヘラ・ボイシャクの意義を説明する特別番組を放送する予定だ。
6世紀以上前に始まったボヘラ・ボイジャックのお祝いは、ベンガル(バングラデシュ)人に不可欠な行事となっている。
ムガルのアクバル皇帝は、現在は大半がバングラデシュとなった当時の『スバン・バングラ』地域の土地税徴収のタイミングを合理化するため、王室の天文学者ファトゥラー・シラーズィーに、すでに使われていた太陰暦のイスラム暦と太陽暦のヒンドゥー暦を組み合わせた新しい暦の作成を依頼、それを元にベンガル暦を導入した。
爾来、この日は国民の祝日となった。
Bangladesh News/Financial Express Apr 13 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/national/pahela-baishakh-to-be-celebrated-today-1649902321
翻訳編集:吉本