茶葉の需要、生産ともに増加

茶葉の需要、生産ともに増加

【Prothom Alo】コロナ禍により、この2年間、紅茶の需要は急減した。紅茶の生産・販売会社にとって悪夢のような2年間だった。

だが、今年に入り、紅茶の需要はゆっくりと、しかし着実に伸びている。生産量も昨年に比べ増加傾向だ。茶葉の輸入量も減少している。

6月4日は「紅茶の日(ナショナル・ティー・ディ)」。「紅茶産業の繁栄を誓う」というテーマで昨年国が定めた記念日だ。

経済活動の活発化が紅茶の消費量を増加させたことで、バングラデシュの紅茶需要は10年少し前から急増し始めた。

市場が大きくなるにつれ、大企業が紅茶の生産や販売に携わるようになった。また、企業は紅茶の消費量を増やすために様々な手を打った。

紅茶販売会社は、コロナ危機が収束し、生活が正常に戻ったため、家の外でも紅茶の需要が増えたという。果物の季節が終われば、需要はさらに伸びると予測する。

国内最大の紅茶販売会社イスパハニ(Ispahani)ティー社のシャウ・モイヌディン。ハサン総務部長は本紙に対し、コロナ禍の2年間に比べ、今年当初から紅茶需要は伸び、7月末には需要はさらに膨らむとした。

バングラデシュ紅茶局は以前、2019年の紅茶の総需要を9520万kgだと明らかにしたが、その後の需要については公表していない。

だが、生産、輸入、輸出のデータを分析すると、この間の需要が9000万キログラムを下回ったていたことがわかる。現在、需要は再び高まっている。

記録によると、今年第1四半期は759万kgの茶葉を生産、前年同期の592万キロを19%上回った。

茶園主の組織バングラデシュ紅茶協会のMdシャウ・アラム会長は、生産開始時に総収穫量を予測するのは難しいと述べたうえで、天候に恵まれ、害虫の発生がなければ、今年の生産量は期待できるとした。

一昨年は紅茶栽培史上最高となる9650万kgを生産したが、紅茶局は今年の生産目標をそれを上回る1億Kgに設定した。

政府は紅茶の輸出を促進するため、インセンティブを与えることを決めた。バングラデシュ銀行は昨年11月、これに関して通牒を発行した。

通牒では、奨励金を受け取る前提として、自分の茶園で生産した茶葉を輸出しなければならないとされた。

紅茶はかつて、需要に見合った生産量を上げることができず、輸入依存の商品だった。2018-19年度でさえ、需要を満たすために840万kgの茶葉を輸入しなければならなかった。

だが、国内起業家の活躍で紅茶生産量が急増したため、輸入は不要になった。

一方、今年の4カ月間で約20万kgの茶葉が輸入された。

なぜ、輸入されるのか。これは国内需要に応えるためではなく、紅茶販売会社が茶の味にバラエティを持たせるために輸入したものだ。

「紅茶産業を発展させるため、政府は平地での茶栽培を増やすなど、様々なプロジェクトを実施しています。また、毎年2.5%ずつ紅茶の栽培量を増やすため、モニタリングを強化しています」
バングラデシュ紅茶局のMdアシュラフル・イスラム局長は述べた。

Bangladesh News/Prothom Alo Jun 4 2022
https://en.prothomalo.com/business/local/tea-demand-and-production-both-on-the-rise
翻訳編集:吉本

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