【The Daily Star】バングラデシュの人口増加率は過去40年間で減速した。専門家らは大規模な家族計画キャンペーンや国の社会経済的進歩のためだとしている。

2022年人口住宅センサスの速報によると、人口増加率は2011年の1.46％から1.22%に低下した。1981年の第2回国勢調査実施時は2.84％だった。

27日、ダッカで正式発表された第6回国勢調査によると、人口は国外居住者を除き、1億6515万8616人となっている。

減少について当局者や専門家らは、人口急増を抑制するための政府や非政府組織の努力や貢献によるものだとしている。

また、とりわけ女性のエンパワーメントや合理的な意思決定、教育レベルの向上が、人口ダイナミズムが正しい方向に向かっている理由だとした。

「合計特殊出生率の継続的な低下により、人口増加率は徐々に低下しています。大規模な家族計画キャンペーン、避妊具の使用、女性の教育も人口増加の抑制に重要な役割を果たしました」
ダッカ大学前人口科学学科長のモハマッド・マイヌル・イスラム教授は述べた。

だが、これはまだ予備的な報告であり、適切な政策を立案するための最終結果はまもなく発表される。

人口評議会の国内ディレクターであるウバイドゥール・ロブ博士は、イスラム氏の意見に賛同しながら、避妊具の使用は成長率を下げる上で極めて重要であり、国は成長率がゼロになる人口安定化に向かって徐々に進んでいるとした。

「出生率は徐々に低下し、死亡率は増加し、ある時点で成長率はゼロになります。2050年には人口が安定すると予想されます」

人口増加率とは、ある国や地域、地理的なエリアにおける、人口規模の年平均変化率を意味する。

管区別ではダッカが1.74％と最も高く、ボリシャルは0.79％と最も低かった。

過去11年間で国内人口は2100万人増加し、国外居住者を除いた人口は約1億6510万人となった。

バングラデシュ統計局（BBS）はダッカ市のボンゴボンドゥ国際会議センターで、初めてのデジタル国勢調査の第一次報告を発表した。BBSのプロジェクトディレクター、ディルダー・ホサイン氏が報告書の様々な側面について説明した。

一方、初めて女性の数が男性を上回るという、大きな人口動態の変化が明らかになった。

約1億6510万人のうち、男性は8171万2824人、女性は8334万7206人で、女性が男性より163万4382人多かった。つまり女性100人に対し、男性は98.04人ということになる。

政府関係者や専門家らは、女性が上回ったのは、平均寿命と出生時の生存率の継続的な上昇に起因する可能性があるとした。また、これらはバングラデシュに限ったことではなく、世界中で女性の人口は増加傾向にあると述べた。

「もう一つの理由は、妊産婦死亡率が低下したことです」
ロブ博士は述べた。

今回の国勢調査のもう一つの重要な点は、イスラム教徒を除く他の宗教共同体の人口が減少していることだ。

2011年は8.54％だったヒンドゥー教徒の人口比率は、今回の調査では7.95％にとどまった。1974年に行われた最初の国勢調査では人口の13.5％を占めていた。

ヒンドゥー教徒の人口が減少していることについて尋ねられたイスラム教授は、2つの理由があるとした。1つは移民、もう1つはヒンドゥー教徒の出生率の低下だ。出生率が低いということは、ヒンドゥー教徒の夫婦が産む子どもの数が相対的に少ないということになる。

ロブ博士も移民が主な原因だと指摘した。
「ヒンドゥー教徒が不安を感じ、他の国へ移住しているのです」

最も大きな変化は都市部の人口規模だ。前回の調査では都市部在住は人口の23.30％だったが、今回は31.51％だった。

「都市化は急速に進んでいますが、都市環境、特に医療制度は彼らを受け入れる準備ができていません。この点には特別な注意を払う必要があります」
ロブ博士は述べた。

BBSのホサイン氏は、人口増加率の低下や、識字率や衛生設備の向上は非常に心強いが、高齢者人口が徐々に増加しているという事実には特に注意を払う必要があるとした。

最新国勢調査では、高齢者人口割合は5.88％だった。

人口住宅統計調査は6月15日に全国同時に開始された。6月21日に終了する予定だったが、北東部県の洪水のため、当該県では6月28日まで期間が延長された。

2011年の前回調査では976人だった人口密度は、1平方キロメートルあたり1119人にまで増加した。

#バングラデシュ #ニュース #人口統計 #センサス #国勢調査 #人口増加率 #エンパワーメント #出生率

人口住宅統計調査2022