女性の雇用創出のために

女性の雇用創出のために

【The Daily Star】ブラック・ガバナンス開発研究所 (BIGD)の最新調査によると、オンラインフリーランサー向けの訓練は、恵まれない女性の雇用と収入に大きなプラスの影響を与える可能性がある。

また、フリーランスで成功しようとするとき、オンライン市場での激しい競争とそれによる自信喪失、家庭学習とポートフォリオ構築の時間的制約が妨げとなることが明らかになった。

調査結果は、BRACセンター・イン講堂で行われたワークショップで発表された。ワークショップには政府関係者や訓練生、実施者が集まり、バングラデシュ人女性フリーランサーのための包括的かつ持続可能なエコシステムを開発する方法について議論した。

本調査では、コーダーズ・トラスト・バングラデシュ(CTBD)が、18歳から35歳の女性を対象に実施したフリーランサー養成プログラムの影響を評価した。

このプログラムは「フリーランス市場での女性のスキル開発(WSDFM)」と題され、1千人の若い恵まれない女性をフリーランサーに育成することを目的に、さまざまなICT関連スキルについて無料で訓練し、訓練後の技術指導やキャリアアドバイスを通じて自信をつけてもらうことを目指した。

WSDFMはオランダ財団の資金援助を受けている。

訓練後、対象女性の71%が、複数のマーケットプレイスや地元企業でフリーランスとしてキャリアをスタートさせることに成功した。

BIGDは同じような資格を持つ900人の女性を研究サンプルとして選び、半数が訓練を受け、残りは受けなかった。

訓練を受けた女性は、受けなかった女性と比較して、就業率が28%高く、フリーランスと非フリーランスの両方で月収が53%増加した。

だが、家族のサポートが得られない、デジタル機器や接続環境がない、言語の壁がある、時間がないなどの制約により、多くの女性が訓練プログラムから脱落してしまった。

調査によると、訓練に登録した女性のうち、全授業の半分以上を受講したのは55%、全授業を受講したのは25%、授業を受講しなかった人は24%だった。

調査の結果、訓練効果はより多くの授業を受講した女性により強く現れた。

また、半分以上受講した受講生の約42%が就職したのに対し、非受講者で就職したのはわずか12%だった。

調査では、自立した意思決定や、居住する都市や国以外で働く自由に対して、訓練が大きなプラスの影響を与えたという。

だが、訓練を受けた女性の24%、受けなかった女性の12%は、外出時に家族が付き添っていた。

2020年の世界経済フォーラム報告書によると、バングラデシュは「経済参加と機会」指標で153カ国中141位にランキングされた。

女性の労働市場への参加を増やすことは、この状況を緩和する上で極めて重要な役割を果たす。ワークショップ参加者は、女性を労働市場に導入するための潜在的な経路として、バングラデシュがすでに強い基盤を持つオンラインのフリーランスが挙げられるとした。

「オンラインで稼ぎたいなら、オンラインで学ばなければなりません」
CTBDのアタウル・ガニ・オスマン国内ディレクターは述べた。

BIGDのロピタ・ハク研究員は、国内女性をオンラインフリーランスに巻き込む前に、その長所と短所を比較検討する必要があるとした。

BIGDのイムラン・マティン所長は、教育を受けた若者の失業がこの国の最大の関心事だと述べた。

一方でデジタル経済は、彼らが仕事を得てお金を稼ぐための有望な分野として浮上してきた。

「現在、教育を受けた若者に収入を得る機会を提供するために多くの取り組みが行われていますが、どのモデルが純粋に最大の利益を得られるかはまだ決まっていません。しかし、特に女性にとっては、在宅で仕事ができるようになったことで、デジタルで稼ぐ機会が大きく増えました」

マティン氏は、女性がそのような仕事をするためのスキルと能力を身につけるための主な課題は、資金調達へのアクセスだという。

「長期的なマイクロファイナンスは、女性がITベースのフリーランスになる機会を増やすために重要な役割を果たすでしょう。また、女性が収入を得るための適切な経路を確保することも重要です」

Bangladesh News/The Daily Star Aug 4 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/learn-online-earn-online-3087326
翻訳編集:吉本

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