
【Financial Express】バングラデシュで活動する非政府組織(NGO)に対する海外からの資金流入は、主としてロヒンギャ難民に対する援助の増加で、昨年度わずかに増加した。
2021-22会計年度に新たな資金を提供するというドナーの約束金額は3.7%増加、10億3100万ドル(1394.1億円)に達したことが、NGO事務局(NGOAB)の数字で明らかになった。前会計年度は9億9400万ドル(1344.1億円)だった。
一方、実際に提供された金額も前年度の7億7900万ドル(1053.4億円)から8億2100万ドル(1110.2億円)と、5.39%増加した。
政府関係者によると、国家機関に報告された資金流入は、20会計年度のコロナパンデミックで急落した後、ほとんど伸びていないという。だが、コロナからの回復が見え始めたため、資金援助は少しずつ増加してきた。
援助資金の大半は、ミャンマーから脱出を余儀なくされたロヒンギャのために寄せられている。
バングラデシュで活動する国内外すべてのNGOは内閣府(PMO)傘下のNGOABに登録する必要があり、彼らはそこで承認された資金でプロジェクトを実施する必要がある。
Palli Karma-Sahayak基金の副事務局長Mdジャシム・ウディン博士は、約束と提供された金額にギャップがあるため、それに対処する必要があると述べた。
また、国の社会経済発展のために資金が最適に使われるよう、監視を強化する必要があるとした。
「この資金が、人的・社会的資本の開発を通じて経済にプラスの影響を与えることは明らかです」
ジャシム氏は援助資金が増加したことを歓迎し、関係するNGOは雇用創出と技能開発活動に資金を使うよう提案した。
入手可能なデータによると、22会計年度は様々な部門で合計2061プロジェクトが承認された。前会計年度は2004プロジェクトだった。
BRACのKAMモルシェド上級理事は、国内の人々のための海外援助はここ5年間実際は増えていないという。
「NGOへの資金は世界中で減少しています。バングラデシュにとっては(その経済的地位のために)さらに減少する可能性が高い」
現在、かなりの量の資金がロヒンギャ関連活動で集められているが、モルシェド氏は国家機関とNGO間の調整を強化する必要性を強調する。
NGOを通じた社会経済的な成長活動の間でより良い調整がなされれば、ある地域で重複する取り組みや、見過ごされる地域がないようにすることができるからだ。
現在、政府には261の国際組織を含む2529のNGOが登録されている。
Bangladesh News/Financial Express Aug 9 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/uptick-in-funds-for-ngos-in-bd-1660010856
翻訳編集:吉本