
【Financial Express】バングラデシュ統計局(BBS)は、国際市場におけるエネルギーや商品価格の大幅な上昇、外為市場の変動により、生産者物価指数(PPI)が1年前から記録的な上昇を見せたとのレポートを出した。
最終需要製品の受入価格を示すPPIは、5.0%から28%超に上昇した。
穀物製粉のうち、主に輸入小麦は、4月に前年同期比28%以上の上昇となった。月次ベースでも、4月は前月3月に比べて7.0%以上急増した。また、地元で作られた「グル」と砂糖の価格を除いた、いわゆるコアPPIは、12カ月間で23%以上上昇した。
主に富裕層が消費する果物や野菜の加工品は23%上昇した。
食品産業のPPIは10%以上上昇したが、それ以外の製造業は5.0%の上昇にとどまった。
一方、PPIレポートでは複数の楽観的な兆候が示された。パン製品価格とミネラルウォーター価格が暴落したのだ。また、魚や石鹸の価格は安定していた。
BBSは、大手メーカーのプラン(Pran)、パーテックス(Partex)、シティ・グループ(City Group)、ダンカン・ブラザース(Dunkan Brothers)からミネラルウォーターのデータを収集した。
一方、乳製品小売価格はすでに国内市場で上昇しているが、製造業者は乳製品のPPIはさらに上昇する可能性があると述べている。
液体ミルクは1リットルあたり10タカ(14.8円)の値上げ、半リットルパックは5タカ(7.4円)の値上げとなり、主要メーカーは製品の最大小売価格を12.5%値上げした。
ダッカ市内の小売業者によると、Bracエンタープライゼスのブランドであるアーロング・デイリーの液体ミルクや、プランとアキジ・グループのダーム・フレッシュ・ミルクは、1リットル当たり80タカ(118.1円)から90タカ(132.9円)に値上げされた。
PPIは、最終的に消費者の手に渡る商品やサービス価格に反映されるため、将来的なインフレ指標と考えられている。このデータは、卸売価格が消費者価格に反映されるという点で重要である。
大手コングロマリットプランRFLグループのMdカムルッザマン販売部長は、ほぼすべての種類の食品の原材料卸売価格は、この6カ月間で30~40%上昇したと述べた。
大手食品コングロマリットTKグループのモハンマド・ムスタファ・ハイダー部長は、外為市場の変動が大きな影響を与え、最終商品の生産コストの上昇につながったとした。また、電力供給の混乱も大きな打撃を与えているという。
「ドル価格と電力供給の中断の両方が影響しています」
国内最大の過酸化水素メーカーであるサムダ(Samuda)化学コンプレックスの社長でもあるハイダー氏は、ガスの圧力が低いことも工場を運営する上での悩みの種だと述べた。
Bangladesh News/Financial Express Sep 4 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/inflation-bites-at-producers-level-1662260198
翻訳編集:吉本