第1四半期の税収16%増

第1四半期の税収16%増

【Financial Express】今年度第1四半期(7-9月)の国内税収は目標を407.4億タカ(599.2億円)下回ったものの、前年同期比で約16%増加した。

23日発表された暫定データによると、国家歳入庁(NBR)は7ー9月期、目標の7117億8000万タカ(1兆468億円)に対して6710億4000万タカ(9869億円)の税収を集めた。

付加価値税(VAT)と関税は、昨年同期比で16%以上の増加を達成した。所得税は13.82%の伸びだった。

だが、この3部門ともすべて目標を下回った。

エコノミストらは、米ドルからバングラデシュ・タカへの為替レートの変動と国内のインフレが、第1四半期の税収増に重要な役割を果たしたと述べた。

バングラデシュ統計局(BBS)によると、燃料価格高騰の悪影響により、国内のインフレ率は8月に過去12年で最高の9.5%に急上昇した。

バングラデシュ政策研究所(PRI)のオーサンHマンスール所長は、ドルの為替レートが輸入段階で20~25%高い税金を徴収するのに役立ったとした。また、VATの徴収は、ほとんどの製品価格が上昇したため、インフレ圧力で増加したと述べた。

さらに、第1四半期の税収の伸びは経済的圧力を相殺するのに役立つが、今後数カ月間で景気は減速し、建設業などに打撃を与え、人々の購買力を低下させる可能性があるとした。

一方、NBRの今年の歳入目標は前年の野心的な目標に比べて控えめであるとしたうえで、それでも年末までに目標に対して名目上の歳入不足が生じるかもしれないと補足した。

政府は現2022-23会計年度のNBRの税収目標を、前年度目標を12.12%上回る3兆7000億タカ(5兆4000億円)とした。NBRの調査統計部門が、過去5年間平均で12.12%の成長を記録しているのが理由だ。

第1四半期、VAT部門は2454.6億タカ(3610億円)、次いで関税が2245.4億タカ(3302億円)、所得税と旅行税が2010.2億タカ(2956億円)の税収があったが、今年度の目標を達成するには、2023年6月30日までの各四半期に9250億タカ(1兆3604億円)を徴収する必要がある。

NBR高官は、政府が複数の重要分野の免税施設を廃止したため、税収の増加に貢献したと述べた。また、所得税の徴収は確定申告書の提出証明(PSR)と文書検証システム(DVS)で認証された財務諸表を必要とする強制的なルールのため、今年は増えるだろうと補足した。

政府は現会計年度の税収目標を、関税で1兆1100億タカ(1兆6325億円)、VATで1兆3600億タカ(2兆2億円)、所得税・旅行税で1兆2200億(1兆7943億円)に設定した。

Bangladesh News/Financial Express Oct 24 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/nbrs-q1-revenue-collection-grows-16pc-1666581257
翻訳編集:吉本

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