【The Daily Star】Mdニアムル・イスラムさんは店で売っているヨーグルトやカード(牛乳などに酵素を加えてできる凝固物)が好きではなかった。そのため、自分が飼う牛のミルクを使い、自分で作ろうとした。この努力が、いつの日か彼を起業家にすることになるとは、思いもよらなかった。

ラジバリ県ショドル郡マダプール組合シリランプール村のニアムルさんは、2006年にイスラム大学に入学した。だが、貧困のため、1年で学業を中断せざるを得なかった。

しかし現在「Halal Sor Doi」というヨーグルト工場を設立して7人の若者を雇用、毎月5万タカ(7.3万円)の収入を得ている。

「大学中退後、私は小さな池で魚の養殖を始め、牛を飼い始めました。2010年に地元のマドラサに教師として参加しましたが、2014年に辞めました」

その後、2頭の牛を飼い始め、5～6リットルのミルクを採取できるようになったが、地元に十分な需要がないため、販売することは難しかった。そこでこの牛乳を使って、お菓子やヨーグルトを作ることにした。

「20タカ(29円)で売られているカップアイスを見たんです。そして、同じカップを使ってヨーグルトを作り、20タカで販売する計画を思いつきました。そのことをある店主に話すと、彼は私のヨーグルトを店で売ると約束してくれました」

ニアムルさんは作ったヨーグルトは顧客から好反応を得た。

その後、3.5リットルから徐々に量を増やし、1年後には50リットルのヨーグルトを作るようになった。

最初は村のあちこちから牛乳を集めたが、ヨーグルトの需要が増えたために足りなくなった。

「そこでヨーグルト作りと販売を手伝ってくれる人を探しました。この地域で牛を飼っている人たちは誰もがミルクを提供してくれて、彼らに市場価格を提示しました。だから、彼らは牛を増やすようになったんです」

ニアムルさんは現在、ダッカ、ファリドプール、クシュティア、ラジバリなどの市場でヨーグルトの需要を満たすため、毎日620～650リットルの牛乳を必要としている。

ラジバリ県バリアカンディ郡ラジドルプール村のサモン・イスラムさんは、2016年に2頭のオーストラリア牛から酪農を始めた。

「私は徐々に頭数を増やしましたが、毎日絞った50キロのミルクを地元市場で販売するのには無理がありました。現在、35頭の牛がいますが、そのうち10頭から毎日120リットルのミルクを絞ります」
サモンさんは、ミルクはニアムルヨーグルトに提供するので問題はなくなったと述べた。

ゴビンダプール村のアブドゥル・クドゥスさんは、ニアムルさんのヨーグルト工場が新しいビジネスのきっかけになったという。

「私は近隣の村を訪れ、牛乳を1リットルあたり45～48タカ(65.4～69.8)で購入し、ニアムルさんに1リットルあたり50タカ(72.7円)で販売しています。こうして1日500～800タカ(727～1163円)の収入を得ています」

ニアムルさんの自宅にある工場で320～350キログラムのヨーグルトを作るには、7人以上の人手が必要だ。そこで、彼は地域に住む7人の若者を雇った。ニアムルさんは7人の労働者のために、毎日2300～2500タカ(3343～3634円)を支払わなければならない。

7人のうちの1人、カルカリ政府学位カレッジの学生でもあるMdソハン・モラーさんは、以前の収入では家族4人で食べていくのはとても難しかったという。
「だから、この工場に入ったんです。学生をやりながら、毎月1万タカ(1万4535円)の収入を得ています」

別の労働者Mdシディクル・イスラムさんは、貧乏で学業を続けられなかった。
「私は日雇い労働者として働かなければなりませんでしたが、毎日仕事があるわけではありませんでした。1年前、ここに入社し、今は毎月1万2千タカ(1万7442円)をもらっています」

クシュティア町で店を開くサムスル・イスラムさんは、1年前からニアムルさんのヨーグルトを販売している。
「このカップヨーグルトは簡単に買えるので、顧客から大変人気があります」

ラジバル県のファズルル・ホック・サーダー畜産担当官は、「ニアムルさんは自立し、多くの村人の手本となっています。彼のために、この地域に新しい牧場が作られました」と述べた。

また、ニアムルさんの後を追って、多くの若者がヨーグルト工場を立ち上げたという。
「この国から失業者をなくすには、ニアムルのような人がもっと必要なのです」

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ヨーグルトで地域経済に貢献