セメント原材料輸入増加

セメント原材料輸入増加

【The Daily Star】現2022-23会計年度(FY23)7-10月期、ドル不足にもかかわらず、セメント製造に使われる原材料の輸入は前年同期比で17%増加した。

国内で米ドルが不足しているため、セメントメーカーが原材料を輸入するためのLC(信用状)開設の問題に直面している中、このような事態となった。

国家歳入庁(NBR)のデータによると、7ー10月期に1124万トンのセメント原料が輸入された。前年同期は961万トンだった。

バングラデシュは原材料であるクリンカや水砕スラグ、石灰石フラックス、石膏、フライアッシュなどを、タイ、ベトナム、中国から購入している。

「輸入のためのLC開設が複雑なため、原料不足に直面するでしょう」
プレミアセメントのゴラム・キブリア総務部長は述べた。

一方、この2カ月でクリンカの輸入コストは1トン当たり68(9547円)ドルから53ドル(7441円)に、石灰石フラックスは1トン当たり40ドル(5616円)から28ドル(3931円)になるなど、あらゆる種類のセメント原料価格が15~25%下落したという。

「だから、原料の輸入を増やすチャンスはありますが、ドル危機が続いているため、LC開設が複雑でなかなか実行に移せません」

政府は外貨準備高の枯渇を食い止めるため、国際市場から不要不急の贅沢品を購入しないよう輸入の引き締めを図っているが、11月7日の外貨準備高は前年比で23%以上減少、約345億ドル(4兆8434億円)にまで落ち込んだ。

バングラデシュで生産されるセメントの約40%は、政府プロジェクトで使用される。だが、開発活動の減速でセメント需要は減少していると、業界関係者はいう。

個人消費もインフレの高まりで鈍化している。

バングラデシュ・セメント製造者協会によると、バングラデシュには34のセメントメーカーがあり、年間3000億タカ(4131億円)に相当する2500万~3000万トンのセメントを生産している。

セメント消費量が減少する以前は、急成長する需要に対応するため、現材料輸入は急増していた。

チャットグラム税関のデータによると、21FYは1070.7億タカ(1474億円)相当の2912万トン、22FYには1379億タカ(1899億円)相当の3610万トンの原材料が輸入された。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 15 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/import-cement-raw-materials-goes-despite-dollar-shortage-3169456
翻訳編集:吉本

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