Akij 国内ケーキ市場へ参入

Akij 国内ケーキ市場へ参入

【The Daily Star】国内の消費者がケーキを好むようになったことで、アキジパン(Akij Bakers Ltd :ABL)は最近、この分野への参入を発表した。

ABLは120億タカ(162.8億円)投資し、ブランド名を「Funtastic」としたケーキを提供、市場リーダーになることを目指している。

「私たちは創業以来、品質に関して妥協しない姿勢を貫いてきました。最高の素材を使うことは、昔も今も私たちの最優先事項です」
ABLのシェイク・ジャミル・ウディン社長は述べた。

2020年にビスケットブランド「ベーカーマンズ(Bakerman’s)」でスタートしたABLは、ダッカのトンギに新工場を設立、人々の所得向上と利便性の追求により、毎年15%の成長を続ける国内市場向けにベーカリー製品を製造している。

業界関係者は、大企業が多額の投資をしてビスケット産業に参入したために市場は拡大しているとしたうえで、企業は安全な食品を求める消費者の要望に応えるため、近代的な機械を導入していると述べた。

また、国内では毎年約47万5千トンのビスケットが生産され、ビスケット市場は毎年約12~15%の成長を遂げているとした。

ABLによると、ビスケットやケーキの加工、完成品の包装のため、フランス、ドイツ、イタリア、英国の機械の導入に投資したという。

ABLの生産設備は完全自動化され、ケーキのラインには一切人の手が入っていない。

「これらの機械は、さまざまなフレーバーの製品を最大限生産することができます。当社は発売から数日で、バングラデシュのケーキ販売で2位となりました」
ジャミル氏は述べた。

ABLのシャヒクル・イスラム・トゥシャー販売部長は、同社がケーキを発売してから短期間で消費者の心をつかんだとした。

「このような短期間にこれほど大きな成長を遂げるとは思っていなかったので、私たちにとって嬉しい驚きでした」
トゥシャー氏は、品質が良いのですぐに顧客から反応が得られたと述べた。

「マーケティング戦略の一環として、私たちは品質を最高水準に保っています。また、価格もバイヤーの購買力を考慮して決定しました。流通戦略の一環として、製品の入手性を確保しただけでなく、何種類もの製品を市場に出しています」

ABLではビスケットやケーキの他に、パンや饅頭、ウエハースなども作り、幅広い客層に対応している。

「商品企画では消費者の好みを優先し、味と品質を両立させています」

ビスケットの年間市場規模は500~600億タカ(679~814億円)で、大手有名ブランドが大きなシェアを占めている。

米国の業界調査会社IBISWorldによると、バングラデシュの一人当たりのビスケット消費量は1.8キログラムで、スリランカの4キログラム、インドの2.2キログラム、パキスタンの2.5キログラムと比較して、成長の余地が大きい。

ABLはバングラデシュで最も高いケーキ生産能力を持っているとしたトゥシャー氏は。多くの企業が競争の中で遅れをとっていると述べた。

「私たちはそのギャップを埋め、良いポジションを確保したいのです。消費者の期待に応えられないと遅れをとってしまう。それは常に念頭に置いています」
トゥシャー氏は輸出市場にも力を入れていると補足した。

バングラデシュのビスケットメーカーにとって、UAE、サウジアラビア、インド、マレーシア、シンガポール、ネパール、オマーン、カタール、EU、米国が主要な市場だが、最近、マレーシアに初めて輸出された。

Bangladesh News/THe Daily Star Nov 16 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/akij-takes-first-step-local-cake-market-3170391
翻訳編集:吉本

#バングラデシュ #ニュース #ケーキ #ビスケット #Akij Bakers #ABL #輸出