通学の悩み解決に動き出す

通学の悩み解決に動き出す

【Financial Express】バングラデシュが抱える大きな悩みの一つに交通問題がある。特に公共交通機関が必ずしも安全とはみなされないダッカでは、女性が交通手段を見つけるのは容易ではない。

2018年に創業したシャトルは、以前「女性用シャトル(Shuttle for women)」という名前で知られていた。

スタートアップ当初のミッションは、ダッカの女性が直面する毎日の通勤問題を解決するため、職場や大学への移動中の安全を確保することだった。

小さな市場であったにもかかわらず、シャトルは初期にかなりの数の顧客を獲得することができた。さらに、ロビ・アクシアタ(Robi Axiata)やBangladesh Angles、Accelerating Asiaなどの支援者から130万ドル(1億7728万円)の資金調達に成功した。

創業者兼CEOのレヤサット・チョードリー氏と共同創業者のジャワッド・ジャハンギル氏に、創業経緯とB2B市場での展開について話を聞いた。

「私たちはノースサウス大学で学んでいたのですが、2人とも起業家になりたいと思っていました。何度か話し合った結果、公共交通機関を利用することを思いついたのです」とレイヤサット氏。

「女性専用シャトルから始まり、ビジネス用シャトル(Shuttle for Business)、学校用シャトル(Shuttle for School)と広がって行きました」

なぜ、学校用シャトルにしたかという問いについてレイサヤット氏は、「バングラデシュでは学校の送迎が大きな問題になっているんです。親は子どものことを心配しているので、学校への送迎サービスを提供し、お客様の大きな問題を解決したいと考えたのです」と答えた。

「私たちの乗り物はすべてシェアリングなので、学校でもライドシェアリングによってダッカ市内の交通をコントロールすることができます」とジャワッド氏。

ジャワッド氏は、ロックダウンが解除され、学校が再開すると、交通渋滞が耐えられなくなる。乗り物をシェアすることで交通量を減らし、学校へ送る親を助け、また地域社会にも利益をもたらすことができると述べた。また、学校用シャトルはコロ禍で始まったが、「街は渋滞の道路に取り組むための新しいソリューションも必要としています」とし、全体として今が新しいプロジェクトに取り組むのに適した時期だと感じていると述べた。

「私たちの最も大きな成功は、お客様からシャトルの信頼を得たことでしょう。信頼できるブランドを構築することができたおかげで、プラットフォームには2万人以上のお客様が登録しています。女性のお客様は1千人、全体で1500人にご乗車いただいています」
レヤサット氏は世界中から資金を調達しているとし、ジャワッド氏は50社以上の企業にもサービスを提供していると補足した。

女性のために作られた新しいシャトルシステムは、比較的短期間のうちに何千人もの女性や仕事を持つ人たちが利用する交通手段となった。今後、交通渋滞の激しいダッカの街で学校用シャトルがどのように発展していくのか、まだわからない。

Bangladesh News/Financial Express Nov 8 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/education/shuttle-moves-into-solving-schoolgoers-transport-woes-1670439820
翻訳編集:吉本

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