農村の社会経済を変える

農村の社会経済を変える

【Financial Express】エージェント・バンキングは、これまでへき地だった地域でも正式な与信や預金の純増、対内送金の増加が顕著になるなど、農村部の社会経済情勢を変え続けている。

金融サービスへのアクセスはファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)が直面する重要な課題の1つのため、エージェント・バンキングを通じた融資は、農村部の顧客にとって明らかに有益なものだ。

2022年第4四半期、関係者が容易にアクセスできるこの機能を利用し、エージェント・バンキング業務は著しい成長を記録した。

2022年12月現在、エージェント・バンキングを通じた融資は前年比92.77%増の1030億タカ(1302億円)に達した。2021年12月の貸出量は534億7千万タカ(676億円)だった。

バングラデシュ銀行(BB)が20日発表したエージェント・バンキングに関する四半期報告書によると、融資の約65%は農村部に向けられている。

預金に関しては、2430億タカ(3071億円)だった前年同期に比べ、24.14%増の3010億タカ(3804億円)となった。

2022年12月末のデータでは、エージェント・バンキング・ネットワークが1兆1490億タカ(1兆4522億円)相当の対内送金を受け入れたことで、海外在住バングラデシュ人労働者の送金機能として重要な役割を担っていることも明らかになった。2021年12月末は8230億タカ(1兆402憶円)だった。

BBの統計によると、全国には31銀行の1万5126のエージェントが運営する2万736店舗があり、そのの86%以上が農村部に位置する。

BBの関係者は、エージェント・バンキングにおける預貸率は2022年第4四半期で34.18%に過ぎないと述べた。だが2022年9月期以降、預貸率は5.22%上昇しており、ポジティブな見方をすればエージェント店舗を通じた投資が徐々に増えていることを示している。

「エージェント・バンキングは、かつて農村社会で最も軽視されていた女性に力を与えることで、農村部の社会経済活動を再構築する上で重要な役割を果たしています」
このBB関係者によると、農村部の口座数は2022年12月に前年同月比24.33%増加、女性の口座数は26.25%増加したと述べた。

エージェントバンキングは、有効な代理店契約に基づいてエージェントを雇い、通常の銀行支店以外で銀行サービスを行う業務と定義される。2013年に、へき地に住み、十分なサービスを受けられない貧困層に金融サービスを提供することを目的に、バングラデシュ銀行 (BB) が導入した。

顧客はエージェント・バンキング店舗を通じて、預金やローン、外国送金、決済サービス(公共料金、税金、政府の社会保障給付金など)など、さまざまな銀行サービスを利用することができる。

ダッチーバングラ銀行(DBBL)のアブル・カシェム・シリン社長兼最高経営責任者(CEO)によると、同行の国内送金の50%以上がエージェント・バンキングを通じて得られたもので、いかに重要な手段であるかを示していると述べた。

もう一つ重要なことは、エージェント・バンキングの顧客の約50%が女性で、その数が徐々に増えていることだという。
「エージェント・バンキングシステムに対する信頼は高まっており、コア・バンキングとエージェント・バンキングに違いがないため、金融包摂の仕組みの発展に役立っています」

Al Arafah Islami銀行のエージェント・バンキング担当するアベド・アーメド・カーン副社長は、この金融包摂手段の主な目的は、銀行口座を持たない人を銀行システムの下に置くことだと述べた。

「全国にある708店舗を通じて370億タカ(468億円)の預金を集め、1日あたり約1500人がエージェント・バンキングを利用しているのは驚くべきことです」

また、農村部の社会経済的発展にさらに貢献するため、エージェント・バンキング・ネットワークを通じて、今後へき地への投資を増やす予定だと述べた。

Bangladesh News/Financial Express Feb 21 2023
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/agent-banking-changes-rural-socioeconomic-landscape-1676946103
翻訳編集:吉本

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