【Financial Express】消費者の嗜好が変化する中、バングラデシュの輸出品目に既製服30品目が加わって輸出量が増加し続けていることに、メーカーや関係者は希望を抱いている。
バングラデシュ衣料品製造輸出業協会(BGMEA)は、30品目以上の輸出を促進するために必要な措置を取るよう、商業省やその他関係機関に書簡を送った。
「主要衣料品輸出品目上位30品目の後、次の30品目はその成長率が著しいため、国にとって新たな希望となりえます」
商業省幹部は、数年以内に、次の30品目の強い足跡を残すことができるよう取組むと述べた。
国内アパレルメーカーによると、外貨の約80%をもたらすアパレル輸出は上位30品目に大きく依存しており、中でも年間輸出収益の68%を上位10品目が占めるという。
BGMEAは輸出振興局(EPB)の統計を引用しながら、昨年(2022年)輸出収益457億ドル(5兆9771億円)の収益のうち、アパレル上位10品目が309億4000万ドル(4兆467億円)を占めたと述べた。
BGMEAによると、2022年の次の30品目(31~60)の輸出収益は前年比59.25パーセント増、42億9000万ドル(5611億円)だった。2021年は26.9億ドル(3518億円)、2020年は20.8億ドル(2720億円)だった。
次の30品目のうち、特に織物オーバーコート、カーコート、キャップ、マント、アノラックが輸出上位で、国内メーカーは2022年に2億1649万ドル(283億円)を輸出した。
バングラデシュは世界最大市場の米国へのアパレル繊維輸出が第2位で、デニムジーンズ、Tシャツ、ショートパンツ、セーター、婦人服、子供服などの基本的な織物やニットアイテムが人気を集める。
当初はTシャツやベーシックなパンツなど、低価格帯の製品を主に輸出していたが、時が経つにつれ、デニムやテクニカルテキスタイルなど、より高価格帯の製品へと発展している。
2022年時点で、バングラデシュの綿ニットTシャツはアパレル輸出バスケットの中で19.55%のシェアを持つ最大アイテムで、綿織物ズボンが13.0%、綿織物パンツが7.95%、綿ニットジャージとプルオーバーが7.48%と続いた。
国内アパレル産業は輸出に依存しており、最大市場は米国とEUで、その他の主要市場にカナダ、日本、オーストラリアがある。一方、近年は人件費の高騰や、労働条件や職場の安全性を改善する必要性など、複数の課題に直面している。
政策対話センター(CPD)のコンドカル・ゴラム・モアッゼム調査部長は、国内アパレル製品が多様化していることは良いニュースだとしたうえで、輸出業者はコットンベースやニット製品への集中から脱却し、人工繊維(MMF)やポリエステル関連製品をベースにした次の30製品を選択すべきだと述べた。
また、消費者の好みの変化に合わせた主要輸出産業の多様化の緊急性や、中国から流用されている製品にも重点を置くべきだとした。
バングラデシュニット製造輸出業協会(BKMEA)のモハンマド・ハテム会長は、輸出市場のニーズに合わせて製品の多様化に取り組んでいるとしたうえで、政府が輸出市場での多様化を支援してくれることを願っていると述べた。
Bangladesh News/Financial Express Mar 26 2023
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/high-hopes-pinned-on-30-new-apparel-products
翻訳編集:吉本