米国への履物輸出64%増

米国への履物輸出64%増

【Financial Express】調達先を多様化し、中国とベトナムへの依存度を下げるというバイヤーの戦略を反映して、2022年のバングラデシュの米国市場への履物輸出は64%以上の成長を遂げた。

米国商務省関連機関のOTEXAによると、2022年、バングラデシュは4億5140万ドル(590億円)の履物を輸出した。2021年は2億7478万ドル(359億円)だった。

業界関係者は、長いリードタイムを短縮する税関手続きなど、「市場へのスピード」と「ビジネスのしやすさ」が改善されれば、米国への輸出を増やし、市場シェアを高める大きな可能性があるとみている。

米国履物販売小売業協会(FDRA)によると、2022年、バングラデシュは1900万足を輸出、調達先として前年の10位から9位へと順位を上げた。

調達先1位は引き続き中国で、ベトナム、インドネシア、カンボジア、インド、メキシコ(2021年7位)、イタリア(2021年6位)、ブラジル、ドイツ(2021年9位)が続いた。

データ分析によると、バングラデシュの輸出製品の大半(4億668万ドル:531億円)は革靴の出荷によるものだ。

OTEXAによると、2022年の米国の履物輸入額は334億3000万ドル(4兆3676億円)で、前年より32.51%増加した。

バングラデシュ皮革製品履物製造輸出業協会(LFMEAB)サイド・ナシム・マンズール会長は、バングラデシュの輸出が伸びたのは、主に米国のブランド原産国多様化戦略のためだと述べた。

「米国のバイヤーは、中国やベトナムに代わる調達先を探しています」
マンズール氏は中国の高い関税や両国間の貿易摩擦のため、中国から移行、または移行しつつあると説明した。

また、主にコロナ閉鎖やハイテク・デジタル生産への移行による労働者不足のため、ベトナムへの過度の依存を減らしたいのだと、Apex履物の社長でもあるマンズール氏は述べた。

一方、品質や価格競争力はあるものの、リードタイムが90~100日と長いことがバングラデシュの課題だと指摘。競合国のリードタイムは45~60日だという。

リードタイムが長い理由としてマンズール氏は、バングラデシュはほとんどすべての原材料を輸入しているが、「時代遅れで複雑な」税関手続きのために輸出入両方で時間がかかること、しっかりしたサプライチェーンがないことを挙げた。

「米国は市場へのスピードを重要視しており、短いリードタイムで商品を供給すれば、価格にプレミアムがつくのです」

政策交換バングラデシュ(PEB)の会長兼CEOであるMマズルル・リアズ博士は、バングラデシュは米国に革靴、非革靴両方を輸出する大きな可能性を秘めていると述べた。

PEBの最新調査は、熟練労働者不足、不十分な訓練プログラム、一般的排水処理プラントの機能不全、認証取得のための高いコスト、リードタイムの長さにつながる複雑な国境手続き、安定した税制と投資計画のためのビジネス環境の欠如などが、この分野の成長を阻む障害だと指摘した。

Bangladesh News/Financial Express Mar 28 2023
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/footwear-exports-to-us-grow-64pc-in-2022
翻訳編集:吉本

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