30年に1千億㌦の輸出目標

30年に1千億㌦の輸出目標

【Financial Express】アパレル業界団体の頂点に立つBGMEA(バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会)は、2030年までに衣料品輸出で1千億ドル(14兆3305億円)の収益を目指し、生地などに国内の伝統遺産を使う高級ファッション製品の開発に乗り出した。

BGMEAの目標には、世界市場シェアを現在の7.0%程度から12%に引き上げることが含まれる。

このため、商業省や世界貿易機関(WTO)と連携し、大学生や縫製工場労働者、織物業者、ジャムダニ製造業者160人を訓練し、高級衣料生地に国内のモチーフを取り入れたデザインを開発できるように支援している。

「2022年にアパレル輸出450億ドル(6兆4487億円)というマイルストーンを達成した後、我々は2030年までにアパレル輸出1千億ドルを達成するという戦略的ビジョンを掲げました」

「このビジョンを追求し、世界市場シェアを拡大するため、我々は製品と生地の多様化、洗練された製品、新しいデザインの開発など、付加価値と技術のアップグレードでより先進的になるよう取り組んでいます」
BGMEAのファルク・ハッサン会長は述べた。

また、ジャムダニ生地の価格が非常に高いため、国内メーカーがジャムダニ生地を使った高級アパレル商品の生産を開始することを期待しているとした。

ハッサン氏によると、デザインやアパレル製品を開発しようとしている企業はほとんどないため、ジャムダニ生地で作られた衣料品の輸出は非常に少ないという。

ブティックデザイナーの中には、国内のジャムダニメーカー、特にショナルガオやルプガンジのジャムダニメーカーから製品を購入して、ジャムダニ生地から衣料品を製造する人がいる。

ハッサン氏はさらに、この訓練プログラムは国内の織工たちにデザイナーや学者、ブランドとのネットワーキングの機会を提供したと述べた。

シカゴに本拠を置くファッションハウス「ネヴァル」の創設者アナディル・ジョンソン氏は、通常、ジャムダニというとサリーを意味するが、特に結婚式やブライダルコレクション向けの高級衣料品もジャムダニ生地で作られることがあると述べた。

バングラデシュ出身のデザイナーであるジョンソン氏は、米国の顧客向けに高級衣料品、特にウェディングやブライダルウェアを作るため、10年以上にわたってショナルガオからジャムダニ生地を調達してきた。

また、熟練した人材を育成するため、BGMEAでバングラデシュの織工と学生を訓練した。

バングラデシュにはジャムダニやモスリンを作る伝統があるため、伝統的なデザイン市場を掴む絶好のチャンスがあるとジョンソン氏。

彼女によると、世界中で年間620億ドル(8兆8849億円)相当のブライダル衣料品に対する大きな需要があるという。

BGMEAファッション技術大学のアユブ・ナビ・カーン副学長は、インドは年間50億ドル(7165億円)の伝統的衣料品を輸出していると述べた。

2018年8月、商業省は伝統的な衣料品のデザイン開発プロジェクトを始めた。プロジェクトディレクターのエリアス・ミア氏によると、プロジェクト期間は今月末までとなっている。

Bangladesh News/Financial Express Jun 22 2023
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/bgmea-looks-to-tap-100b-rmg-market-by-2030
翻訳編集:吉本

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