【The Daily Star】前会計年度の世界経済減速の中で、衣料品以外の一部の非伝統的な製品は、バングラデシュの輸出収入を得る上で重要な役割を果たした。
輸出促進局(EPB)のデータによると、2022~23会計年度(FY23)、バングラデシュは輸出で555億5千万ドル(7兆9991億円)の収入をあげ、前年比6.67%の成長を記録した。
前年同様、そのうち約469億9千万ドル(6兆7665億円)を衣料品がもたらし、最も大きな貢献を果たした。
一方、一部の非伝統的な製品は好調なパフォーマンスを示した。
例えば、綿花や廃棄された糸や生地などの綿製品の輸出は、リサイクル材料から作られた衣料品需要が高かったため、好調に推移した。
そのため、輸出は前年比67.86%という驚異的な伸びを見せ、2021~22年度(FY22)の2億4492万ドル(352.8億円)から4億1112万ドル(592億円)へ増加した。
欧州衣料品小売業者やブランドがリサイクル繊維から作られた衣料品の販売を活発化させるにつれ、糸や生地の廃棄物の需要が世界中で増加している。
最近、スウェーデンの小売大手H&Mは、2025年までにバングラデシュなど世界中の供給源から調達した衣料品の24%をリサイクル素材または持続可能な素材で作ることを目指すと発表した。
H&Mは、環境と人権を保護するためのEUのデューデリジェンス法を遵守するため、2030年までにリサイクル製品または持続可能な製品に完全に移行する予定だ。
リサイクル衣料または持続可能な衣料品は、衣料品の製造過程で廃棄された糸や生地から作られる。 この材料はバングラデシュでは「ジョート(jhoot)」として広く知られている。
これは、持続可能な栽培手法で生産されたコットンを唯一の例外として、アパレルにはバージンコットンが使用されていないことを意味する。
EPBのデータによると、FY23の人造フィラメント糸とステープルファイバーの出荷額も、前会計年度比42.98%増の3億1003万ドル(446.4億円)になった。
一次繊維工業の関係者によると、国内紡績業者は高い需要を考慮して、人造繊維から糸や織物の生産を始めたという。また、海外バイヤーの需要に応えるため、人造繊維から作られた糸を輸出している企業もある。
同様に、FY23の非革靴の輸出額は、FY22比6.61%増の4億7860万ドル(689.2億円)に増加した。
EPBのデータによると、最も非伝統的な輸出品目の1つはキャップなどのヘッドギアで、その出荷額は22.71%増の4億 4743万ドル(644.3億円)と大幅に増加した。
また、紙および紙製品の輸出は前年比118.33%増の2億2947万ドル(330.4億円)となった。
同様に、プラスチック製品やセメント、塩、石材の輸出もプラスの伸びを記録した。
FY23、上記の非伝統的部門は大きく貢献したが、皮革および皮革製品、ジュートおよびジュート製品、冷凍食品などのいくつかの有望な部門は振るわなかった。
Bangladesh News/The Daily Star Jul 5 2023
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/non-traditional-products-are-driving-exports-alongside-rmg-3361226
翻訳編集:吉本