難民流入から丸6年

難民流入から丸6年

【Financial Express】8月25日でミャンマーからのロヒンギャ避難民の流入が7年目を迎える中、テロの増大や受け入れコミュニティと難民との間の緊張の高まりに対する懸念が高まっている。

2017年8月25日、ミャンマー治安部隊による残忍な民族浄化に直面したロヒンギャの大量脱出が始まり、1年も経ないうちに100万人近くがコックスバザールへ避難した。

政府幹部らは、その後のロヒンギャ難民の本国送還の遅れの原因を「ミャンマー側の誠意の欠如」にあるとする。

AKアブドゥル・モメン外相によると、最近、一部の国際機関はロヒンギャのバングラデシュ社会への統合を支持しており、本国送還プロセスを妨害しているという。

M・シャハリアル・アラム外務副大臣は最近の避難キャンプの状況について、銃器乱射事件や麻薬密売事件が増加し、法執行機関の職員が死傷しているとコメントした。

また、予想はしていたが、本国送還の遅れが地域全体に対する安全保障上の脅威として浮上していると述べた。

本国送還の遅れを受けて、アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)など複数のテロ組織がロヒンギャ避難キャンプでの活動を拡大している。

国防省の報告書によると、収容所内での麻薬密売や恐喝、人身売買ビジネスを支配しようとする犯罪組織11団体の内紛が状況を悪化させているという。

議会の国防常任委員会に提出されたこの報告書は、ARSAの存在とその不審な活動が安全保障上のリスクを生み出していることを明らかにした。

現在、コックスバザール県ウクヒヤとテクナフ郡にある33のキャンプに登録されているロヒンギャの数は120万人。報告書によると、ロヒンギャ連帯機構(RSO)という別のテロ組織も活動している。

難民救援帰還委員会(RRRC)の当局者も、いくつかの武装グループがキャンプで活動していることを認める。

国防省の報告書によると、ロヒンギャキャンプでは2021年に22人、2022年に42人が殺害された。

別の報告書によると、2017年8月から2023年5月までの間、少なくとも125件の殺人事件、92件の誘拐事件、427件の武器事件、1185件の麻薬関連事件が地元警察署に告発され、2020年から2023年までに4755人が起訴されたという。

また、ARSAが管理するクトゥパロンキャンプは国境ゼロラインに近いため、定期的なパトロールや監視の実施は困難だとし、一部のキャンプはARSAの組織活動や訓練を実施する拠点となっているとした。

この問題について、RRRCのミザヌール・ラーマン委員長は、ミャンマーラカイン州におけるロヒンギャの帰還の遅れがテロの急増につながっているとコメントした。

AKアブドゥル・モメン外相は最近の本紙とのインタビューで、一部の外国政府や国際機関はラカイン州の状況は好ましくないと考え、本国送還に反対していると述べた。

「彼らは、ここで収入を生み出す活動に従事できるよう職業訓練を提供することを提案しました。 しかし、私たちはすでに膨大な人口を抱えているので、彼らがここに留まってほしくないと伝えました」

送還を促進する中国の努力についてモメン氏は、中国の鄧希軍アジア問題担当特使が最近、ロヒンギャ問題のみについて話し合うためにダッカを訪れたと述べた。

一方、受け入れコミュニティとロヒンギャ間の緊張が高まり、両者の紛争も増加している。

当局者らは、地元民の間ではインフレや雇用への影響は難民に責任があるとの意識が高まっており、日給は2017年以来50%下がっていると述べた。

報告書によると、コックスバザールに難民が到着する前、農業の賃金は1日500~600タカ(665~798円)、建設業の賃金は600~700タカ(798~931円) だったが、現在は200~250タカ(266~333円)に下がっている。

Bangladesh News/Financial Express Aug 25 2023
https://thefinancialexpress.com.bd/national/6th-anniversary-of-rohingya-influx-fear-of-security-threat-looming-1
翻訳編集:吉本

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