果物生産が著しく伸長

果物生産が著しく伸長
【Prothom Alo】さまざまな季節の果物が豊富にあるバングラデシュだが、ここ数年で果物生産は著しく伸長した。国連食糧農業機関(FAO)によると、18年連続で年平均11%増加しているという。

バングラデシュは現在、ジャックフルーツ生産で世界2位、マンゴーで7位、グアバで8位、パパイヤで14位となっている。国内の果物消費は10年で2倍に増加した。

現在、市場では、一年を通して、すべての季節の果物が豊富にある。商業的に生産する果樹園、ハウス栽培、果樹園の管理育成、調査研究の増加、様々な国産果樹や外国産果樹に対する生産者の関心の高まりが、果物生産の増加に大きな影響を与えていると専門家は指摘する。

【100種類の果物】
バングラデシュにはおよそ100種類の果物がある。そのうち栽培されている果物はおよそ70種類。その他野生の果物が60種類ほどあるので、食用できる果物はおよそ130種類だと言われている。

商業栽培されているのは、マンゴーやジャックフルーツ、バナナ、グアバ、パイナップル、パパイヤ、スイカ、ライチ、ココナッツ、さまざまなライムを含む10から12種類である。

国内総農地の1%未満で、およそ500万トンの果物が栽培されている。マンゴーとジャックフルーツとバナナで総生産量の63%を占めるが、その中でもマンゴーは25%と最も多く栽培されている。

現在、バングラデシュの果物消費量は、1人当たり推定82グラム。大人は毎日200グラムの果物を摂取する必要があるため、43%しか食べていないことになる。需要を満たすには、さらに生産量を増やす必要がある。

総人口の需要を満たすには、2030年までに1500万トンの果物を生産する必要がある。

【外国産果物】
現在、国内産果物と考えられているライチは、かつて中国から輸入されたものだ。ライチという名前も中国語である。

バングラデシュに輸入される外国産果物の人気は年々高まっている。イチゴやドラゴンフルーツ、マルタ、サワーサップ、マンゴスチン、ランブータン、カキ、キャニステル、アボカド、モモ、サクランボなど、過去10年で新たに20種類以上の果物が国内市場に出回るようになった。

【果物研究】
さまざまな研究機関や教育機関が、40品目177種類の品種改良を行った。バングラデシュ農業研究所(BARI)は35品目84種類、バングラデシュ農業大学(BAU)は24品目84種類の品種改良を行った。

【果物輸入の減少】
近年、生産量増加と国内果物に対する国民の関心の高まりで、輸入果物は減少してきた。2017-18会計年度の輸入量は35万6千トンだったが、2018-19会計年度は30万トンに減少した。

Bangladesh News/Prothom Alo Nov 6 2019
https://en.prothomalo.com/bangladesh/news/204456/Bangladesh-sees-fruit-production-boom
翻訳:吉本
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